「クラニアル・マニピュレーション」という手技療法で、「頭蓋(とうがい)療法」と意訳されます。
頭蓋骨そのものに5グラム以下という非常に小さな圧力をかけて調整していく治療法です。
※頭部に直接触れて施術を行います。
これは米国で発祥して日本に伝わったオステオパシーの治療法です。脳脊髄液の循環を促進させ、自律的に動いている脳の膨張と収縮という健康でいるためには欠かせない生体リズムを調整します。
頭蓋骨というのは23枚の骨が組み合わさっていまして(写真では色別)、その継ぎ目のことを縫合部と言います。この縫合部を基点として、わずか250ミクロン(4分の1ミリ)動くと言われています。
この自律的な動きは、出生時に難産であった、または帝王切開で生まれたり、一瞬息が止まるほど強い肉体的衝撃(頭を強打、ムチ打ちなど)を受けたなどの理由により、止まってしまうことがあります。
そうなりますと脳脊髄液の循環が順調でなくなり、脳の健全な機能が微妙に果たされなくなります。
すると、人によって違いがありますが、身体のどこかに不調が生まれ、
いずれかの時点で病を得てしまうということにもなりかねません。
中枢である脳自体の働きが弱ってくるわけですから、当然といえば当然でしょう。
この脳の動きのことをCRI(クラニアル・リズミック・インパルス)と言いますが、このCRIを正常化するのに一番の近道は頭蓋療法(クラニアル・マニピュレーション)という手技を施せば良いわけです。
頭蓋療法は施術の最後に行います。なぜなら、このとき完全に身体が弛緩し、リラックス状態にもあり、頭蓋骨自体が動きやすい理想的な環境に置かれているからです。
この頭蓋療法(クラニアル・マニピュレーション)というのは実に様々な現象を起こさせ、面白いものです。
患者さんの中でも、大病を得ている方や、感覚の鋭敏な方は、この手技に非常に感銘を受けるものです。
症状の改善を本質的に、また長期の視点で考えた場合、これほど重要で、生命力の拡大を図れる治療法もないと言えるのです。
☆強いストレスや自律神経の乱れから起こる筋肉の緊張、内臓の不調、精神症状、アレルギー、難病や奇病をお持ちの方など、あらゆる症状に対して治療効果が期待出来ます。