脳卒中後、肘が伸びにくくなっていませんか?
脳梗塞や脳出血の後遺症では、肘が曲がったままになり、伸ばしにくくなることがあります。
「腕を前へ伸ばしにくい」
「物を取ろうとしても肘が曲がってしまう」
「肘を伸ばそうとすると力が入ってしまう」
このような場合、肘だけを見るのではなく、筋肉の痙縮・関節の動き・前腕の回内回外・肩や手の連動まで確認することが大切です。
上腕二頭筋の痙縮が強いと、肘を伸ばしにくくなります
肘を曲げる代表的な筋肉が上腕二頭筋です。
脳卒中後では、この筋肉の緊張が強くなり、いわゆる痙縮がみられることがあります。
上腕二頭筋が強く緊張していると、肘を伸ばそうとしても抵抗がかかり、腕を前へ伸ばしにくくなります。
そのため、まずは動きを邪魔している筋緊張をやわらげることが重要です。
痙縮には、振動刺激や指圧・マッサージを使うことがあります
上腕二頭筋の痙縮が強い場合には、振動刺激を加えたり、指圧・マッサージで筋緊張を整えたりすることがあります。
目的は、筋肉を無理に伸ばすことではありません。
肘を伸ばす動きを行いやすい状態をつくることです。
筋緊張がやわらいだところで、川平法による肘の伸展運動へつなげます。
上腕三頭筋を働かせることも大切です
肘を伸ばす筋肉が上腕三頭筋です。
肘を曲げる筋肉が過剰に働いている場合には、反対側にある上腕三頭筋を働かせることも重要になります。
身体には、ある筋肉が働くと反対側の筋肉の緊張が抑えられやすくなる「拮抗抑制」という仕組みがあります。
その考え方から、必要に応じて上腕三頭筋へ振動刺激を加え、肘を伸ばす運動を引き出しやすくすることがあります。
その直後に、患者さん自身に「肘を伸ばす」と意識していただきながら川平法を行います。
川平法では「自分で伸ばす」動きを繰り返します
川平法では、施術者が腕を動かして終わりではありません。
患者さん自身に、
「肘を伸ばす」
という運動の意図を持っていただき、その動きを施術者が促しながら繰り返します。
他人に伸ばしてもらうだけではなく、自分で動かしたという経験を反復することが大切です。
関節拘縮がある場合は、関節モビリゼーションも行います
肘が伸びにくい原因は、筋肉の痙縮だけとは限りません。
長期間動かしにくい状態が続くと、関節そのものの動きが小さくなり、関節拘縮が加わることがあります。
その場合には、必要に応じて関節モビリゼーションを行い、肘関節が動きやすい状態を目指します。
無理に関節を押し広げるのではなく、関節の状態を確認しながら少しずつ動きを引き出します。
前腕の「回内・回外」も一緒に動かします
肘の曲げ伸ばしだけを繰り返すよりも、前腕の回内・回外を組み合わせることで動かしやすくなることがあります。
回内とは、手のひらを下へ向けるような動き。
回外とは、手のひらを上へ向けるような動きです。
実際の生活では、肘だけを単独で曲げ伸ばしすることはほとんどありません。
前腕の回旋、肩、手首、手指が一緒に動くことで、自然な上肢動作になります。
「何かを取って、口へ運ぶ」イメージで練習します
川平法では、単に肘を曲げたり伸ばしたりするだけでなく、実際の生活動作をイメージすることも大切です。
例えば、
「テーブルの上のコップを取る」
「手を伸ばして物をつかむ」
「それを口元まで運ぶ」
という一連の動作です。
この動きには、
- 肩を前へ出す
- 肘を伸ばす
- 前腕を回内・回外する
- 手を開く
- 肘を曲げて口元へ運ぶ
といった複数の運動が含まれています。
「肘を伸ばす練習」から、「生活の中で使える腕の動き」へつなげる。
これが大切です。
指圧・マッサージは、動きやすい状態をつくるために使います
上腕二頭筋や前腕の筋緊張が強い場合には、川平法の前に指圧・マッサージを行うことがあります。
当院では、指圧による刺激を感覚入力、川平法による随意運動を運動出力という考え方で組み合わせています。
筋肉の緊張を整え、感覚を入れ、そのあとに目的の動きを繰り返します。
肘だけでなく、肩から手まで一つの動きとしてみます
腕を使う動作では、肘だけが単独で働いているわけではありません。
肩甲骨。
肩関節。
肘。
前腕。
手首。
手指。
これらが連動して初めて、物を取ったり、口元へ運んだりすることができます。
そのため、肘の伸びにくさがあっても、上肢全体を一つの運動として確認します。
退院後も上肢の練習を続けたい方へ
病院でのリハビリが終了したあとも、
「もう少し肘を伸ばしたい」
「手を前へ伸ばせるようになりたい」
「物を取る動作を練習したい」
という方は少なくありません。
杉本治療院では、現在の動きを確認しながら、川平法・振動刺激・指圧・マッサージ・関節モビリゼーションなどを必要に応じて組み合わせています。
杉本治療院の公式LINEに友だち登録しませんか?
ブログを読んで「ちょっと気になる治療院だな」と思った方へ。
今すぐ予約ではなくても、お気軽に友だち追加してください。
✅ LINE限定クーポンを配信
✅ キャンペーン・新メニュー情報をお届け
✅ 予約情報もチェックできます
✅ ご相談・ご予約もLINEから可能です


