脳卒中後、「つま先が上がりにくい」ことはありませんか?
脳梗塞や脳出血の後遺症では、歩くときにつま先を持ち上げにくくなることがあります。
「歩くと足先が床に引っかかる」
「足を前へ出しても、つま先が上がらない」
「足首を反らそうとしてもうまく動かない」
このような場合、川平法では足首を上へ持ち上げる動き(足関節背屈)を繰り返し促していきます。
つま先を上げるには、前脛骨筋などの働きが重要です
歩行中につま先を床から離すためには、すねの前にある前脛骨筋などが働き、足首を背屈させる必要があります。
この動きが十分に出ないと、歩行時につま先が引っかかりやすくなります。
そのため施術では、足首だけを見るのではなく、膝から下の筋肉や神経の状態、足指の動きまで確認します。
総腓骨神経周辺へ電気刺激を加えながら川平法を行います
足首を背屈させる筋肉には、主に腓骨神経系から運動の指令が伝わります。
そこで必要に応じて、膝の外側から下腿にかけて走る総腓骨神経周辺へ電気刺激を加えながら、川平法を行います。
目的は、電気の力だけで足を動かすことではありません。
患者さん自身が「つま先を上げよう」としたときに、その随意運動を引き出しやすい状態をつくる。
その状態で、足首を持ち上げる運動を何度も繰り返していきます。
前脛骨筋や足指には振動刺激を加えることもあります
さらに、前脛骨筋や足指などへ振動刺激を加えることがあります。
皮膚や筋肉へ振動を加えることで、足から脳へ入る感覚情報を増やし、その直後に川平法で目的の運動を繰り返します。
つまり、
「足を感じやすくする」→「自分で動かす」
という流れです。
単に振動を当てて終わるのではなく、その刺激を実際の運動へつなげることを大切にしています。
陥谷・内庭への指圧で、足先へ感覚入力を行います
川平法の前に、足の甲にある陥谷(かんこく)や内庭(ないてい)へ指圧を行うこともあります。
陥谷と内庭は、東洋医学では足の陽明胃経に属するツボです。
これらの部位へ指圧で刺激を入れたあと、もう一度つま先を上げてもらうと、足首や足指が動かしやすく感じられるケースがあります。
当院では、こうした変化を確認してから川平法につなげています。
指圧は「感覚入力」、川平法は「運動出力」と考えます
杉本治療院では、脳卒中後の施術を考えるときに、感覚入力と運動出力という考え方を大切にしています。
例えば、
- 陥谷・内庭への指圧で足先へ感覚を入れる
- 前脛骨筋や足指へ振動刺激を加える
- 必要に応じて電気刺激を併用する
- その直後に川平法でつま先を上げる運動を反復する
という流れです。
感じることと、動かすことをつなげる。
この考え方で、足首の運動を繰り返していきます。
足首だけでなく、歩行につなげることが大切です
つま先が上がること自体が最終目標ではありません。
実際の生活では、
- 足を前へ振り出す
- つま先を床に引っかけずに進む
- かかとから接地する
- 次の一歩へつなげる
といった動作が必要になります。
そのため、足首の動きを促したあとには、立位や歩行の中でも変化を確認していきます。
下腿の緊張が強い場合は、指圧・マッサージも組み合わせます
脳卒中後では、ふくらはぎなど足首を下へ向ける筋肉の緊張が強くなり、つま先を上げにくくなることもあります。
その場合は、川平法だけでなく、指圧・マッサージで下腿の筋緊張をやわらげることもあります。
動きを邪魔している緊張を整えながら、出したい動きを繰り返す。
その方の状態に合わせて施術内容を組み立てます。
退院後も、つま先を上げる練習を続けたい方へ
病院でのリハビリが終了したあとも、
「もっと足首を動かしたい」
「歩くとつま先が引っかかる」
「川平法を継続して受けたい」
という方は少なくありません。
杉本治療院では、現在の動きを確認しながら、川平法・電気刺激・振動刺激・指圧などを必要に応じて組み合わせています。
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「つま先が上がりにくい」
「歩くと足先が引っかかる」
「退院後も川平法を続けたい」
✅ 川平法で足関節背屈を繰り返し促します
✅ 必要に応じて総腓骨神経周辺へ電気刺激
✅ 前脛骨筋・足指への振動刺激を併用
✅ 陥谷・内庭への指圧で感覚入力


