一白水星⑤|子・壬・癸・坎とは?一白水星を深く理解する東洋思想

九星気学

一白水星をさらに深く見ていくと、九星だけではなく、十二支・十干・易とも結びついていることが分かります。

一白水星と関係する代表的な要素が、

子(ね)
壬(みずのえ)
癸(みずのと)
坎(かん)

です。

一見すると別々の言葉に見えますが、これらを一緒に見ると、一白水星の世界がさらに立体的になります。

一白水星と「子」

一白水星は、十二支ではと結びついています。

子は、気学では「始め」と「終わり」を考える大切な要素です。

一つの流れが終わる。

そして、そこから新しい流れが始まる。

この切り替わりが、一白水星の「万初」ともつながっています。

一白水星は、ただ物事を始める星ではありません。

終わりと始まりを一つの流れとして見る星でもあります。

「壬」は、育つ・任されるという見方

十干では、一白水星は壬・癸と関係します。

まず「壬」について見てみましょう。

第4回資料では、壬という字から、物が生まれて育っていくという意味を見ていきます。

さらに、人偏をつけると「任」、女偏をつけると「妊」になります。

そこから、

育つこと
育てること
責任を任されること

といった意味が広がっていきます。

一白水星が、小さな始まりから流れを育てていく星であることとも、よく重なります。

一白水星は「成長を続ける」こととも相性がいい

壬の象意から見ると、一白水星には、自分を育て続けるというテーマもあります。

勉強を続ける。

経験を積む。

少しずつできることを増やしていく。

一白水星は、最初から完成された形を目指すより、時間をかけて自分を育てる方が、その良さを活かしやすい星です。

一滴の水が流れをつくるように、学びや経験も少しずつ積み重ねていく。

ここにも、一白らしさがあります。

「癸」は、状況を見る力につながる

もう一つの十干がです。

第4回資料では、癸から「揆」という意味を見ていきます。

これは、物事の状況やバランスを見ながら判断する力として説明されています。

誰がどの立場にいるのか。

今、どこに力をかけるべきか。

全体の中で、何を優先するのか。

こうしたことを考える力です。

一白水星には「思慮」という象意もありますが、癸の世界を見ると、その考える力や状況判断がさらに分かりやすくなります。

一白水星は、表面だけで判断しない

一白水星は、目の前に見えているものだけでなく、その奥を考える星です。

人の本音。

物事の背景。

今後どう動きそうなのか。

そうした見えにくい部分にも意識を向けます。

だからこそ、人の相談を聞いたり、問題の原因を考えたりする場面でも力を発揮しやすくなります。

易では「坎」が一白水星を表す

一白水星は、易ではと結びつきます。

坎は八卦の一つで、水を表します。

形としては、外側に陰、中央に陽がある「陰中の陽」です。

外からは静かに見えても、内側には陽の力がある。

一白水星の、

表には出しすぎない
内側で深く考える
必要な時に力を発揮する

という特徴とも重なります。

子・壬・癸・坎を一緒に見ると、一白がさらに分かる

子は、始まりと終わり。

壬は、育つこと、任されること。

癸は、状況を見て判断すること。

坎は、水と、内側に秘めた力。

こうして並べてみると、一白水星が単に「水の星」というだけではないことが分かります。

静かに始まり、育ち、深く考え、状況を見ながら流れをつくっていく。

そこに、一白水星ならではの世界があります。

「壬」は、責任を持つことで力が出る

壬には、物が生まれ育っていくという意味とともに、「任」という見方があります。

人から任される。

責任ある立場につく。

誰かを育てる。

こうした場面で、一白水星の力が育っていくと考えます。

最初から大きな役割を担う必要はありません。

小さな役割からでも、任されたことに向き合いながら経験を重ねていく。

それが一白水星の成長にもつながります。

学び続けることも、一白水星の力になる

一白水星は、成長を続けることとも相性のよい星です。

勉強する。

経験を積む。

新しいことを知る。

一滴ずつ水をためるように、少しずつ知識や経験を増やしていく。

そうした積み重ねが、後になって大きな力になります。

小さく始め、育て続ける。

ここにも、一白水星の「万初」と「流水」が重なっています。

「癸」から見る、一白水星のバランス感覚

癸からは、状況を見ながら判断する力を考えることができます。

今、何が必要なのか。

誰にどの役割を任せるのか。

どこに力をかけるのか。

こうしたことを、全体を見ながら考える力です。

一白水星は、人と人の間に入りやすい星でもあります。

だからこそ、人間関係や組織の中で、それぞれの立場を見ながらバランスを取ることも一白らしい働きの一つです。

「坎」は、一白水星の内側の強さを表す

易の坎は、水を表します。

そして、その形は陰中の陽です。

外からは静かに見える。

でも、内側にはしっかりと陽の力がある。

一白水星には、こうした表からは分かりにくい強さがあります。

何でもすぐ表に出すのではなく、自分の中で考え、力を蓄え、必要な時に動く。

それも一白水星の魅力です。

本当の力を全部見せなくてもいい

一白水星は、実力をすべて表に出さなくてもよい星です。

自分の中に何かを持っている。

でも、それを必要以上に見せびらかさない。

静かに力を蓄えながら、必要な時に使う。

「能ある鷹は爪を隠す」という言葉が、一白水星にはよく似合います。

目立つことだけが魅力ではありません。

見えないところに力があることも、一つの個性です。

子・壬・癸・坎は、別々の話ではない

ここまで見ると、子・壬・癸・坎は、バラバラの知識ではないことが分かります。

子は、始まりと終わり。

壬は、育つこと、任されること。

癸は、状況を見て判断すること。

坎は、水と内側の強さ。

これらを重ねて見ると、一白水星の特徴がさらに分かりやすくなります。

静かに始める。

少しずつ育てる。

人や状況をよく見る。

必要な時に、自分の力を発揮する。

そこに、一白水星らしい流れがあります。

東洋思想を知ると、九星がもっと立体的になる

一白水星を「水の星」とだけ覚えることもできます。

でも、十二支の子、十干の壬・癸、易の坎まで見ていくと、同じ一白水星がさらに深く見えてきます。

九星だけを単独で学ぶのではなく、十二支、十干、易まで重ねながら見る。

そうすると、同じ象意が別の角度から何度も現れてくることがあります。

「なるほど、だから一白にはこういう意味があるのか」

そんなふうに理解が深まっていくところが、九星気学や易を学ぶ楽しさの一つです。

一白水星⑤まとめ

一白水星は、十二支では子、十干では壬・癸、易では坎と結びついています。

そこから見えてくるのは、

終わりから新しい始まりへ進む力
自分を育て続ける力
責任を担う力
状況を見ながら判断する力
表には見えにくい内側の強さ

です。

一白水星には、水の柔軟さだけではなく、深く考え、静かに力を蓄えながら成長していく強さがあります。

九星を十二支や十干、易と重ねて見ると、一白水星の世界がさらに広がって見えてきます。

次回の「一白水星⑥」では、これまでの内容をまとめながら、一白水星の魅力や生き方、人とのつながりについて詳しく見ていきます。

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