九星気学を学んでいくと、「吉方」とともに「凶方」という考え方が出てきます。
凶方という言葉だけを見ると、少し怖い印象を持つかもしれません。
でも、私は必要以上に恐れるものではないと考えています。
大切なのは、「注意して見る方位がある」という基本を知ることです。
九星気学では、代表的な凶方として、次の5つを「五大凶方」として学びます。
五黄殺(ごおうさつ)
暗剣殺(あんけんさつ)
破壊殺(はかいさつ)
本命殺(ほんめいさつ)
的殺(てきさつ)
今回は、この5つがそれぞれどのような考え方なのかを、できるだけ分かりやすく見ていきます。
凶方は「怖がるため」にあるのではない
凶方について学ぶ時に、最初にお伝えしたいことがあります。
凶方を知る目的は、不安になることではありません。
方位を見る時に、どこに注意すればよいのかを知るためのものです。
気学を学んでいると、「この方位は絶対に悪い」「行ったら大変なことになる」と極端に受け取ってしまうことがあります。
しかし、それでは気学を学ぶこと自体が苦しくなってしまいます。
私は、吉方も凶方も含めて、自分の行動を考えるための材料として学ぶことが大切だと思っています。
五黄殺とは?
五黄殺とは、五黄土星が廻座している方位のことです。
廻座とは、九星が盤の中を巡って、その位置に入ることをいいます。
五黄殺は、五大凶方の中でも特に注意する方位として扱われます。
五黄土星が中宮(ちゅうきゅう)にいる時には、五黄殺は生じません。
まずは、「五黄土星がどこにいるかを見る」というのが五黄殺の基本です。
暗剣殺とは?
暗剣殺は、五黄土星との位置関係から決まる方位です。
五黄殺がある時、その反対側にあたる方位が暗剣殺になります。
五黄殺が「自分側から生じる問題」として説明されることが多いのに対し、暗剣殺は自分では予想しにくい外からの影響として捉えます。
ここでも、「必ず何か起こる」と怖がるのではなく、方位を見る時の注意点の一つとして理解しておくことが大切です。
破壊殺とは?
破壊殺は、十二支との位置関係から決まります。
その年や月を担当する十二支の反対側にあたる方位を、破壊殺として見ていきます。
年盤に現れるものは歳破(さいは)、月盤に現れるものは月破(げっぱ)と呼びます。
破壊殺という名前も強い言葉ですが、まずは「十二支の反対側に生じる注意方位」と覚えておけば十分です。
本命殺とは?
本命殺は、自分自身の星との関係で決まる凶方です。
自分の本命星が廻座している方位を本命殺として見ます。
また、月命星についても同じように見る考え方があります。
五黄殺や暗剣殺が、その年や月の盤によって共通して現れるのに対し、本命殺はその人自身の星によって変わるところが特徴です。
的殺とは?
的殺も、自分の本命や月命との関係から見ていきます。
本命星や月命星がいる方位の反対側にあたる方位を、的殺として捉えます。
本命殺と的殺は対になる関係なので、方位を見る時にはセットで理解すると分かりやすくなります。
五大凶方は、それぞれ決まり方が違う
ここまでを見ると、五大凶方はすべて同じ理由で決まるわけではないことが分かります。
五黄殺・暗剣殺は五黄土星との関係。
破壊殺は十二支との関係。
本命殺・的殺は自分自身の本命や月命との関係。
この違いを整理しておくと、五大凶方がぐっと理解しやすくなります。
まずは名称を怖がるのではなく、「何を基準に決まる方位なのか」を押さえることが大切です。
凶方は「恐れるため」ではなく「注意するため」に知る
五大凶方を学ぶと、「そんなに気をつけなければいけない方位があるのか」と不安になる方もいるかもしれません。
でも、私は凶方を怖がるために気学を学ぶ必要はないと思っています。
知っているからこそ、落ち着いて判断できる。
そのくらいの距離感で考えるのがよいと思います。
吉方を知ることも、凶方を知ることも、目的は同じです。
自分の行動やタイミングを考えるための材料として使っていきます。
「凶」という文字だけで人生を決めつけない
「凶」という文字には強い印象があります。
そのため、「凶方へ行ったから、もうダメだ」と考えてしまうこともあるかもしれません。
しかし、気学を人生に活かすのであれば、そこで恐怖に支配されてしまっては本末転倒です。
方位は、人生を考える材料の一つです。
仕事、人間関係、住環境、健康状態、家族の事情など、現実には多くの要素があります。
気学だけですべてを決めつけるのではなく、現実の状況も見ながら考えることが大切です。
五大凶方にも、それぞれ違った意味がある
五大凶方は、すべて同じように見るものではありません。
五黄殺は、五黄土星が廻座する方位。
暗剣殺は、その反対側に現れる方位。
破壊殺は、十二支との位置関係から決まります。
本命殺や的殺は、その人自身の本命や月命との関係から見ていきます。
つまり、同じ「凶方」という名前の中にも、違った成り立ちがあります。
ここを理解すると、「全部怖い方位」とひとまとめにする必要がないことも分かってきます。
年盤・月盤・日盤によって見方も変わる
九星気学では、年盤・月盤・日盤を使って方位を見ていきます。
同じ方位でも、いつ見るのかによって盤の配置は変わります。
そのため、単純に「北は凶」「南は吉」と固定して考えるものではありません。
時間の流れとともに、九星の位置も変わっていきます。
ここに、方位を見る気学の奥行きがあります。
方位判断は、基礎を理解してから
五大凶方の名称を覚えると、すぐに自分で方位を判断してみたくなるかもしれません。
ただし、実際に方位を見る時には、年盤・月盤・日盤、本命、月命、十二支など、いくつもの要素が関わります。
一つの言葉だけを見て判断するより、まず基本を順番に理解することが大切です。
ブログでは、「五大凶方にはそれぞれ異なる決まり方がある」というところまで押さえておけば十分です。
気学は、不安を増やすための学びではない
私は、気学を学ぶことで新しい不安が増えてしまうのは、もったいないと思っています。
「あそこへ行ってしまったから悪いことが起きるかもしれない」
「この方位だったから、もう取り返しがつかない」
そう考え続けてしまえば、せっかくの学びが苦しいものになってしまいます。
気学には、注意するという考え方があります。
同時に、どう行動するかを考えるという側面もあります。
知識を持つことで、自分の選択をより丁寧に考えられる。
私は、そのように活用してほしいと思っています。
吉方と凶方の両方を知ると、方位の見方が深まる
吉方だけを学んでいると、「良い方位を探す」という見方になりやすくなります。
一方で、凶方についても知ると、方位をより立体的に見ることができます。
進みやすい時。
慎重に考えたい時。
少し様子を見た方がよい時。
その違いを考える材料として、吉方と凶方の両方を学んでいきます。
五大凶方を知ることも、人生を豊かにする学びの一つ
今回は、九星気学で大切な五大凶方についてご紹介しました。
五黄殺、暗剣殺、破壊殺、本命殺、的殺。
名前だけを見ると少し怖く感じますが、それぞれがどのように決まるのかを知ると、見え方も変わってきます。
九星気学や易は、人を怖がらせるためのものではありません。
自分自身や周囲の状況を見つめ、より良い選択を考えるための学びです。
知ることで不安になるのではなく、知ることで選択肢が増える。
そんなふうに気学を楽しんでもらえたらと思います。
もっと深く九星気学を学んでみたい方へ
五大凶方を実際に判断するには、年盤・月盤・日盤、本命・月命、十二支などの基礎を理解することが大切です。
「方位を基礎から学びたい」
「吉方と凶方の違いを理解したい」
「九星気学を自分でも使えるようになりたい」
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