九紫火星には、「見・観・鑑」という象意があります。
どれも「みる」と読むことができますが、意味は少しずつ違います。
目で見る。
じっくり観察する。
調べる。
相手や物事を見定める。
九紫火星の「みる」は、表面を見るだけではなく、その奥にあるものまで見ようとする力です。
九紫火星は「見る」星
九紫火星は、五行では火性、方位は南です。
光が当たると、暗いところに隠れていたものが見えるようになります。
この「照らして見えるようにする」という働きが、九紫火星の「見・観・鑑」につながっています。
見えなかったものを、明るく照らして見る。
これが九紫火星らしい「みる」の基本です。
「見る」と「観る」は少し違う
ただ目に入ったものを見ることと、意識して観察することは同じではありません。
たとえば、人と話しているときにも、言葉だけを聞くのか、表情や間の取り方、話の流れまで観るのかで、受け取る情報は変わります。
物事についても同じです。
結果だけを見るのではなく、その結果がなぜ起きたのかを観察する。
九紫火星の「観」には、一歩深く見ようとする姿勢があります。
「鑑」は、見定めること
九紫火星には、「鑑」という象意もあります。
これは、ただ眺めるのではなく、よく見て判断する世界です。
人を見る。
物を見る。
内容を調べる。
そして、そこから「これはどういうものなのか」を見定めていく。
鑑定という言葉に「鑑」が使われるのも、物事を見極めるという意味があるからです。
映画・美術・望遠鏡・顕微鏡も九紫火星
第12回資料では、九紫火星の「見る」に関係するものとして、映画、美術鑑賞、望遠鏡、顕微鏡などが挙げられています。
どれも「見る」という行為に関係しています。
遠くを見る。
小さなものを見る。
作品を鑑賞する。
目で見ることから、九紫火星の世界はさらに「調べる」「理解する」へ広がっていきます。
疑問を持つことが、観察の始まり
物事を深く見る人は、「なぜだろう」と疑問を持ちます。
何となく見て終わるのではなく、気になったことを調べる。
もう少し詳しく知りたいと思う。
そこから研究や学びが始まります。
疑問を持ち、調べ、知識を深めることも、九紫火星の「観」の力です。
相手を見定める力
九紫火星には、人を見るという意味もあります。
たとえば面接では、短い時間の中で相手の話を聞き、表情を見て、その人がどんな人なのかを考えます。
もちろん、人を一度見ただけですべてわかるわけではありません。
大切なのは、先入観だけで決めつけず、よく見て、よく聞き、情報を重ねて判断することです。
九紫火星の「鑑」は、決めつけではなく、観察と知識の積み重ねの先にある見極めです。
物事の「本質」を見る
九紫火星の「見る」が深まっていくと、表面だけではなく本質を見るという世界に入っていきます。
目に見えている問題だけを追うのではなく、「その背景には何があるのか」と考える。
人の言葉だけではなく、「なぜその言葉が出てきたのか」を考える。
起きた現象だけではなく、そこに至る流れを見る。
表に見えているものから、隠れているものへ近づいていく。
九紫火星には、こうした洞察の世界があります。
本質を見るには、知識の積み重ねが必要
洞察力というと、生まれつきの勘だけで見抜くように感じるかもしれません。
しかし第12回資料では、九紫火星の「見る力」の背景には、知識や理屈の積み重ねがあると説明されています。
たくさん見てきた。
たくさん学んできた。
何度も考えてきた。
だからこそ、ある場面で「あれは少し違う」「ここが大切だ」と気づくことができます。
鋭い直感の下には、長い学びや経験が隠れていることがあります。
「見る力」の先に直感がある
九紫火星には、洞察力だけでなく直感力という象意もあります。
ただし、ここでいう直感は、何の根拠もなく突然思いつくものだけではありません。
これまで学んできた知識や経験、観察してきたことが積み重なり、ある瞬間に全体像が見えることがあります。
見て、考えて、学んできたものが、一つにつながる。
九紫火星の直感力は、こうした「見る力」の延長として考えることができます。
分析して見る力と、全体をつかむ力
第12回資料では、直感について二つの見方が示されています。
一つは、一つの事柄を順番に追いながら、先へ先へと考えて全体を見ていく力。
もう一つは、いくつかの点をつないで、一気に全体像をつかむ力です。
細かく分析して見えてくることもあれば、いくつもの情報が一瞬につながって見えてくることもあります。
部分を見る力と、全体を見る力。
どちらも、九紫火星の「見・観・鑑」を深めていくうえで大切な働きです。
不安が強いと、見えるものも変わる
九紫火星の「見る力」を考えるとき、もう一つ大切なのが、自分の心の状態です。
同じ出来事を見ても、心が落ち着いているときと、不安でいっぱいのときでは、受け取り方が変わることがあります。
不安が強いと、何でも悪い方向へ見えたり、必要以上に危険を感じたりすることもあります。
何を見るかだけでなく、どんな心で見るかも大切です。
九紫火星の「明るさ」が、「見る力」とつながってくるのはこの部分です。
決めつけてしまうと、本質が見えなくなる
人や物事をよく見るためには、最初から答えを決めつけないことも大切です。
「この人はこういう人だ」「きっとこうなる」と決めてしまうと、その考えに合うものばかりが目に入りやすくなります。
九紫火星には「離」という象意があります。
自分の思い込みやこだわりから一度離れ、もう一度よく見る。
見極めるためには、自分自身の先入観から離れることも必要です。
忙しすぎると、本質を見る余裕がなくなる
第12回資料では、九紫火星の洞察力や直感力は、忙しすぎる生活の中では出にくいという考え方も示されています。
「これをやらなければ」「次はあれをしなければ」と処理することばかりに追われていると、目の前のことは見えても、その背景や全体像まで考える余裕がなくなります。
物事の本質を見るためには、ときには立ち止まる時間も必要です。
余白があるからこそ、今まで見えていなかったものが見えることがあります。
心が安定していると、観察も深くなる
資料では、直感力が働くための背景として、生活の安定、自分への自信、人を助けようとする気持ちが挙げられています。
自分自身のことで精いっぱいのときには、どうしても「自分にとって得か損か」という見方に偏りやすくなります。
反対に、少し心に余裕があると、相手が本当に必要としていることや、周囲の状況まで見ることができます。
自分だけを見るところから、相手や全体を見るところへ。
そこに、九紫火星の「観る力」が深まっていく世界があります。
鑑定も「見る力」の一つ
九紫火星には「鑑定」という象意もあります。
鑑定では、目の前にある一つの情報だけで判断するのではありません。
いくつもの要素を見て、それぞれの関係を考え、全体から意味を読み取っていきます。
見る・調べる・考える・見極める。
「鑑」という一文字の中には、九紫火星らしい知的な働きが詰まっています。
「見えること」と「わかること」は違う
目に見えたからといって、その意味までわかったとは限りません。
一つの現象を見て、「なぜそうなったのか」「その背景には何があるのか」と考えることで、少しずつ理解が深まっていきます。
九紫火星の「見・観・鑑」は、単に視力のような話ではありません。
見えたものから、その奥にある意味を考える力です。
九紫火星の「見る力」をどう生かすか
九紫火星の見る力を生かすには、たくさん見るだけでは十分ではありません。
疑問を持つ。調べる。人の話を聞く。知識を増やす。そして、自分の決めつけから離れる。
さらに、忙しさに追われすぎず、考える余白を持つことも大切です。
よく見る人は、やがて深く見る人になっていきます。
その積み重ねが、洞察力や直感力につながっていきます。
「見・観・鑑」は、九紫火星の知恵につながる
これまで見てきた九紫火星の象意は、ここでも一つにつながります。
こだわりから離れることで視野が広がる。
物事を明るく見る。
頭脳を使って考える。
そして、表面だけでなく本質を観る。
見る力が深まるほど、九紫火星の知恵も深まっていきます。
九紫火星の「見・観・鑑」は、世界をただ眺めるためではなく、より深く理解するための力です。
九星気学をもっと深く学んでみたい方へ
九星気学では、一つの象意を深く見ていくことで、性格だけではなく、物事の見方や考え方、人との関わり方まで理解が広がっていきます。
九紫火星も「見・観・鑑」だけでなく、「離」「明」「頭脳」「尊」などとつなげて考えることで、その世界がより立体的になります。
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