九紫火星⑦|「見・観・鑑」とは?見る・調べる・本質を見抜く力

九星気学・易

九紫火星には、「見・観・鑑」という象意があります。

どれも「みる」と読むことができますが、意味は少しずつ違います。

目で見る。

じっくり観察する。

調べる。

相手や物事を見定める。

九紫火星の「みる」は、表面を見るだけではなく、その奥にあるものまで見ようとする力です。

九紫火星は「見る」星

九紫火星は、五行では火性、方位は南です。

光が当たると、暗いところに隠れていたものが見えるようになります。

この「照らして見えるようにする」という働きが、九紫火星の「見・観・鑑」につながっています。

見えなかったものを、明るく照らして見る。

これが九紫火星らしい「みる」の基本です。

「見る」と「観る」は少し違う

ただ目に入ったものを見ることと、意識して観察することは同じではありません。

たとえば、人と話しているときにも、言葉だけを聞くのか、表情や間の取り方、話の流れまで観るのかで、受け取る情報は変わります。

物事についても同じです。

結果だけを見るのではなく、その結果がなぜ起きたのかを観察する。

九紫火星の「観」には、一歩深く見ようとする姿勢があります。

「鑑」は、見定めること

九紫火星には、「鑑」という象意もあります。

これは、ただ眺めるのではなく、よく見て判断する世界です。

人を見る。

物を見る。

内容を調べる。

そして、そこから「これはどういうものなのか」を見定めていく。

鑑定という言葉に「鑑」が使われるのも、物事を見極めるという意味があるからです。

映画・美術・望遠鏡・顕微鏡も九紫火星

第12回資料では、九紫火星の「見る」に関係するものとして、映画、美術鑑賞、望遠鏡、顕微鏡などが挙げられています。

どれも「見る」という行為に関係しています。

遠くを見る。

小さなものを見る。

作品を鑑賞する。

目で見ることから、九紫火星の世界はさらに「調べる」「理解する」へ広がっていきます。

疑問を持つことが、観察の始まり

物事を深く見る人は、「なぜだろう」と疑問を持ちます。

何となく見て終わるのではなく、気になったことを調べる。

もう少し詳しく知りたいと思う。

そこから研究や学びが始まります。

疑問を持ち、調べ、知識を深めることも、九紫火星の「観」の力です。

相手を見定める力

九紫火星には、人を見るという意味もあります。

たとえば面接では、短い時間の中で相手の話を聞き、表情を見て、その人がどんな人なのかを考えます。

もちろん、人を一度見ただけですべてわかるわけではありません。

大切なのは、先入観だけで決めつけず、よく見て、よく聞き、情報を重ねて判断することです。

九紫火星の「鑑」は、決めつけではなく、観察と知識の積み重ねの先にある見極めです。

物事の「本質」を見る

九紫火星の「見る」が深まっていくと、表面だけではなく本質を見るという世界に入っていきます。

目に見えている問題だけを追うのではなく、「その背景には何があるのか」と考える。

人の言葉だけではなく、「なぜその言葉が出てきたのか」を考える。

起きた現象だけではなく、そこに至る流れを見る。

表に見えているものから、隠れているものへ近づいていく。

九紫火星には、こうした洞察の世界があります。

本質を見るには、知識の積み重ねが必要

洞察力というと、生まれつきの勘だけで見抜くように感じるかもしれません。

しかし第12回資料では、九紫火星の「見る力」の背景には、知識や理屈の積み重ねがあると説明されています。

たくさん見てきた。

たくさん学んできた。

何度も考えてきた。

だからこそ、ある場面で「あれは少し違う」「ここが大切だ」と気づくことができます。

鋭い直感の下には、長い学びや経験が隠れていることがあります。

「見る力」の先に直感がある

九紫火星には、洞察力だけでなく直感力という象意もあります。

ただし、ここでいう直感は、何の根拠もなく突然思いつくものだけではありません。

これまで学んできた知識や経験、観察してきたことが積み重なり、ある瞬間に全体像が見えることがあります。

見て、考えて、学んできたものが、一つにつながる。

九紫火星の直感力は、こうした「見る力」の延長として考えることができます。

分析して見る力と、全体をつかむ力

第12回資料では、直感について二つの見方が示されています。

一つは、一つの事柄を順番に追いながら、先へ先へと考えて全体を見ていく力。

もう一つは、いくつかの点をつないで、一気に全体像をつかむ力です。

細かく分析して見えてくることもあれば、いくつもの情報が一瞬につながって見えてくることもあります。

部分を見る力と、全体を見る力。

どちらも、九紫火星の「見・観・鑑」を深めていくうえで大切な働きです。

不安が強いと、見えるものも変わる

九紫火星の「見る力」を考えるとき、もう一つ大切なのが、自分の心の状態です。

同じ出来事を見ても、心が落ち着いているときと、不安でいっぱいのときでは、受け取り方が変わることがあります。

不安が強いと、何でも悪い方向へ見えたり、必要以上に危険を感じたりすることもあります。

何を見るかだけでなく、どんな心で見るかも大切です。

九紫火星の「明るさ」が、「見る力」とつながってくるのはこの部分です。

決めつけてしまうと、本質が見えなくなる

人や物事をよく見るためには、最初から答えを決めつけないことも大切です。

「この人はこういう人だ」「きっとこうなる」と決めてしまうと、その考えに合うものばかりが目に入りやすくなります。

九紫火星には「離」という象意があります。

自分の思い込みやこだわりから一度離れ、もう一度よく見る。

見極めるためには、自分自身の先入観から離れることも必要です。

忙しすぎると、本質を見る余裕がなくなる

第12回資料では、九紫火星の洞察力や直感力は、忙しすぎる生活の中では出にくいという考え方も示されています。

「これをやらなければ」「次はあれをしなければ」と処理することばかりに追われていると、目の前のことは見えても、その背景や全体像まで考える余裕がなくなります。

物事の本質を見るためには、ときには立ち止まる時間も必要です。

余白があるからこそ、今まで見えていなかったものが見えることがあります。

心が安定していると、観察も深くなる

資料では、直感力が働くための背景として、生活の安定、自分への自信、人を助けようとする気持ちが挙げられています。

自分自身のことで精いっぱいのときには、どうしても「自分にとって得か損か」という見方に偏りやすくなります。

反対に、少し心に余裕があると、相手が本当に必要としていることや、周囲の状況まで見ることができます。

自分だけを見るところから、相手や全体を見るところへ。

そこに、九紫火星の「観る力」が深まっていく世界があります。

鑑定も「見る力」の一つ

九紫火星には「鑑定」という象意もあります。

鑑定では、目の前にある一つの情報だけで判断するのではありません。

いくつもの要素を見て、それぞれの関係を考え、全体から意味を読み取っていきます。

見る・調べる・考える・見極める。

「鑑」という一文字の中には、九紫火星らしい知的な働きが詰まっています。

「見えること」と「わかること」は違う

目に見えたからといって、その意味までわかったとは限りません。

一つの現象を見て、「なぜそうなったのか」「その背景には何があるのか」と考えることで、少しずつ理解が深まっていきます。

九紫火星の「見・観・鑑」は、単に視力のような話ではありません。

見えたものから、その奥にある意味を考える力です。

九紫火星の「見る力」をどう生かすか

九紫火星の見る力を生かすには、たくさん見るだけでは十分ではありません。

疑問を持つ。調べる。人の話を聞く。知識を増やす。そして、自分の決めつけから離れる。

さらに、忙しさに追われすぎず、考える余白を持つことも大切です。

よく見る人は、やがて深く見る人になっていきます。

その積み重ねが、洞察力や直感力につながっていきます。

「見・観・鑑」は、九紫火星の知恵につながる

これまで見てきた九紫火星の象意は、ここでも一つにつながります。

こだわりから離れることで視野が広がる。

物事を明るく見る。

頭脳を使って考える。

そして、表面だけでなく本質を観る

見る力が深まるほど、九紫火星の知恵も深まっていきます。

九紫火星の「見・観・鑑」は、世界をただ眺めるためではなく、より深く理解するための力です。

九星気学をもっと深く学んでみたい方へ

九星気学では、一つの象意を深く見ていくことで、性格だけではなく、物事の見方や考え方、人との関わり方まで理解が広がっていきます。

九紫火星も「見・観・鑑」だけでなく、「離」「明」「頭脳」「尊」などとつなげて考えることで、その世界がより立体的になります。

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