易とは「変化を見る学び」|天体・自然・人の心から考える易の本質

九星気学

「易」と聞くと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。

難しい古典。

陰と陽。

八卦や六十四卦。

人によって、さまざまなイメージがあると思います。

私が易を学ぶうえで、とても大切にしているのが、「易は変化を見る学びである」ということです。

世の中に、ずっと同じ状態のまま存在するものはほとんどありません。

天体も、自然も、社会も、人の心も変わっていきます。

易は、そうした変化をどのように捉えるのかを考えていく学びです。

易の基本は「変化を観ること」

第2回資料では、易について「変化を観ていく」ことが基本概念として整理されています。

何か一つの状態を固定して見るのではありません。

今はどうなっているのか。

そこから何が変わろうとしているのか。

そして、その変化の中で自分はどう関わるのか。

こうした視点で物事を見ていくことが、易を理解する一つの入口になります。

まずは「天体の変化」を見る

易で考える変化の一つに、天体の変化があります。

太陽は昇り、やがて沈みます。

月は満ち欠けを繰り返します。

星の位置も、時間とともに移り変わっていきます。

こうした天体の動きは、人間がどれだけ願っても止めることはできません。

私たちは、その大きな変化の中で生活しています。

だからこそ、昔の人々は空を見上げ、時間の流れや自然の変化を読み取ろうとしてきたのでしょう。

自然も常に変化している

天体だけでなく、自然も絶えず変化しています。

雨が降る。

風が吹く。

気温が変わる。

春から夏へ、夏から秋へ、そして冬へと季節が移っていきます。

農業であれば、いつ種をまくのか、いつ田植えをするのか、いつ収穫するのか。

自然の変化を知ることは、そのまま生活に関わる重要な知識でした。

自然の変化を知り、その流れに合わせて行動する。

易の背景には、こうした視点があります。

社会や国も変化する

変化するのは自然だけではありません。

国や社会も、時代とともに変わっていきます。

リーダーが変われば、政治や組織の方向性が変わることがあります。

社会の価値観も、経済の状況も、技術も変わります。

昨日まで当たり前だったことが、数年後には当たり前ではなくなることもあります。

つまり、私たちは自然だけではなく、社会の変化の中でも生きているということです。

人の心も、ずっと同じではない

そして私が特に面白いと感じるのが、人の心も変化するという点です。

昨日は迷っていたのに、今日は決心している。

以前は気にならなかったことが、今はとても大切に感じる。

反対に、以前は強くこだわっていたことを、いつの間にか手放していることもあります。

自分の心も変わりますし、相手の気持ちも変わります。

だから、人間関係も固定されたものではありません。

今この瞬間だけを見て、「この人はこういう人」と決めつけない。

変化する可能性まで含めて見る。

この視点も、易を生き方に活かすうえで大切だと私は考えています。

環境が変われば、人の選択も変わっていく

人の心だけでなく、私たちを取り巻く環境も常に変わっています。

住む場所が変わる。

仕事が変わる。

家族構成が変わる。

出会う人が変わる。

同じ人であっても、置かれている環境が変われば、考えることや行動も変わることがあります。

易では、目の前にある状態だけではなく、その状態がどのように移り変わっていくのかにも目を向けます。

人だけを見るのではなく、その人を取り巻く状況まで含めて考える。

この視点を持つと、一つの出来事をより広く見ることができるようになります。

変化を見ることと、未来を決めつけることは違う

易というと、これから何が起こるのかを知るものという印象を持つ方もいるかもしれません。

しかし私は、未来を一つの答えに固定して考えることよりも、今どのような変化が起きているのかを理解することを大切にしています。

人も環境も動いています。

状況が変われば、選択肢も変わります。

自分の行動によって、その後の展開が変わることもあります。

だからこそ、

「こうなる」と決めつけるのではなく、「今はどう変わろうとしているのか」を見る。

そこに、易を学ぶ大きな意味があると感じています。

変化が分かれば、行動を考えることができる

変化を知る目的は、ただ眺めることではありません。

今の状態を理解したうえで、

「このまま進むのか」

「少し待つのか」

「方向を変えるのか」

と、自分の行動を考えることにつながります。

季節が変われば、服装を変えます。

天候が変われば、予定を調整します。

それと同じように、人生の中でも変化を感じ取ることで、その時に合った選択を考えやすくなります。

変化を知り、それに合わせて自分の生き方を整える。

私は、易をそのように日常へ活かしていきたいと考えています。

変化の途中では、答えが見えないこともある

何かが変わり始めたとき、すぐに答えが見つかるとは限りません。

以前の状態には戻れない。

でも、次の形もまだはっきりしていない。

そんな時期もあります。

私たちは、答えが見えないと不安になりやすいものです。

ただ、易の視点で考えると、「まだ変化の途中にいる」と捉えることもできます。

今すぐ結論を出す必要があるのか。

それとも、もう少し状況を見た方がよいのか。

変化そのものを理解しようとすることで、焦らず考えられる場面も増えてきます。

易を「どう生きるか」を考える学びとして使う

易には、さまざまな学び方があります。

私は、易を倫理や生き方へ活かしていく「義理派」の考えを大切にしています。

何が起こるのかを知って終わるのではなく、

「その変化の中で、自分はどう生きるのか」

まで考えていく。

自分の都合だけではなく、周囲との関係も見る。

今だけではなく、その先の変化にも目を向ける。

そうした積み重ねが、易を知識から生きた学びへ変えていくのだと思います。

変化するからこそ、可能性がある

変化という言葉には、不安な印象を持つ方もいるかもしれません。

でも、何も変わらなければ、新しい状態も生まれません。

朝が来るのも、季節が巡るのも、すべて変化です。

人もまた、経験を重ねながら変わっていきます。

だから私は、易を学ぶことは変化を怖がるためではなく、その中にある可能性を見ることにもなると感じています。

「今はこうだから、ずっとこのまま」ではありません。

変化することを前提に考えると、物事の見え方も少し柔らかくなります。

易を知ると、日常を見る視点が増えていく

天体、自然、社会、人の心、環境。

私たちの周りには、さまざまな変化があります。

普段なら見過ごしてしまう変化にも、少し意識を向けてみる。

すると、

「今は何が変わっているのだろう」

「自分はその変化にどう向き合うのだろう」

という問いが生まれてきます。

私は、こうした問いを持てること自体が、易を学ぶ魅力の一つだと思っています。

もっと深く九星気学と易を学んでみたい方へ

今回は、易を「変化を見る学び」という視点からご紹介しました。

天体や自然だけでなく、社会、人の心、環境も常に移り変わっています。

その変化を知り、自分の生き方へどう活かすのか。

そこまで考えていくと、易の世界はさらに深く感じられるようになります。

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