九星気学の九つの星には、それぞれ違った役割があります。
今回から取り上げるのは、四緑木星です。
四緑木星は、五行では「木性」。方位では南東を担当し、十二支では辰・巳、易では「巽(そん)」にあたります。
三碧木星も同じ木性ですが、三碧と四緑では木の姿が違います。
三碧が、春に地面から勢いよく芽を出す姿だとすれば、四緑は、その芽がさらに伸び、枝を広げ、形を整えていく段階です。
伸びる。広がる。そして、整っていく。
ここから四緑木星の世界が見えてきます。
四緑木星は「木」の星
四緑木星の五行は、木性です。
季節でいえば、春の終わりから夏の初め頃。
三碧の頃に芽吹いた草木が成長し、枝を伸ばしながら、少しずつ形をつくっていく時期です。
そのため四緑には、成長・発展・調整・完成へ向かうという性質があります。
ただ勢いよく前へ出ればよいのではありません。
伸びながら、周囲とのバランスを取り、全体を整えていく。
そこが三碧とは違う、四緑らしさです。
方位は南東60度
四緑木星が担当する方位は、南東60度です。
十二支では辰と巳が入り、時間では朝から午前中にかけて、太陽がさらに高く上がっていく頃にあたります。
朝日が昇り始める三碧から、さらに光が強くなり、活動が本格化していく時間帯です。
この「上へ伸びていく力」も、四緑木星を理解する大切なポイントになります。
辰と巳から見る四緑木星
四緑木星は、十二支では辰と巳を担当します。
辰には、枝が伸びていくようなイメージがあります。
そして巳には、つぼみが膨らみ、花が咲く前の姿を重ねます。
つまり四緑は、ただ長く伸びるだけではありません。
伸びながら、中身も膨らんでいく。
仕事でいえば、人や仕事の範囲が広がるだけでなく、内容も充実していくような姿です。
外側の発展と内側の充実。
その両方が整っていくところに、四緑の特徴があります。
易では「巽」
四緑木星に対応する易卦は、巽(そん)です。
巽には、物事を整える、まとめるという意味があります。
一人で突き進むというより、人と人の間に入り、全体のバランスを取りながらまとめていく。
家庭でも、仕事でも、組織でも、バラバラなものを一つにしていく役割です。
人々と共に生きる。
これは、四緑木星を考えるうえで、とても大切なテーマです。
「整っている」ことが四緑の強さ
四緑木星には、「整・斉」という象意があります。
見た目だけを整えるのではありません。
形と中身。
表と裏。
人と人との関係。
そうしたものが無理なくまとまり、全体として調和している状態です。
だから四緑は、組織をまとめたり、人の間を調整したりする力とも関係します。
自分だけが良ければいいのではなく、全体が整って初めて力が発揮される。
ここに、四緑木星ならではの魅力があります。
やわらかく人を包む星
四緑木星は、激しく前へ押し出す星ではありません。
温厚で、まろやかに人と関わりながら、少しずつ周囲を整えていきます。
人の話を聞く。
周囲との関係を調整する。
それぞれの立場を考えながら、全体を一つにしていく。
こうした力は、一見すると目立ちにくいかもしれません。
しかし、人が集まる家庭や職場、組織では、とても大切な力です。
四緑木星は、人との関係の中で力を発揮し、周囲を整えていく星なのです。
四緑木星は「一人で完成する星」ではない
四緑木星には、人と人との間を整え、全体をまとめていく働きがあります。
そのため、自分一人だけで完結しようとするよりも、人との関わりの中で力を発揮しやすい星です。
家庭でも、仕事でも、組織でも、誰かと協力しながら物事を整えていく。
「一緒にやっていこう」という姿勢が、四緑の良さを引き出します。
見えないところの努力が大切
四緑木星の易卦「巽」は、第一爻が陰になっています。
この形から、四緑は見えないところでの努力が大切だと考えます。
人前で目立つことよりも、誰も見ていないところで準備をする。
地味な仕事を丁寧に積み重ねる。
人の嫌がることを引き受ける。
そうした積み重ねが、あとになって信頼や評価につながっていきます。
表で整って見える人ほど、裏ではしっかり努力している。
これも四緑木星らしい姿です。
表と裏を整える
四緑木星には、表と裏をまとめるという見方もあります。
外では感じが良いのに、家ではまったく違う。
言っていることと、やっていることが違う。
こうしたズレが大きくなると、全体は整いにくくなります。
四緑木星にとって大切なのは、外から見える姿と、内側の姿勢をなるべく一致させることです。
見た目だけを整えるのではなく、中身も整える。
そこに、本当の信用や信頼が生まれてきます。
整える力は、人を支える力でもある
四緑木星は、強く押して人を動かすというより、周囲を調整しながら全体をまとめる力を持ちます。
誰かの意見を聞く。
人と人の間に入る。
全体のバランスを見ながら、無理なく一つにしていく。
こうした役割は、目立たなくても組織には欠かせません。
四緑木星は、周囲を整えながら、人が動きやすい環境をつくる星ともいえます。
四緑木星らしさを活かすために
四緑木星の良さを活かすために大切なのは、無理に目立つことではありません。
人との関係を丁寧にする。
見えないところで準備をする。
表と裏を整える。
そして、一人で抱え込まず、人と共に進む。
「整える力」を磨くほど、四緑木星の魅力は自然に表れてきます。
まとめ
四緑木星は、木性の中でも、成長したものを整え、まとめていく星です。
南東、辰・巳、巽という象意からも、伸びる、広がる、整う、人と共に生きるという特徴が見えてきます。
そして、表での華やかさよりも、見えないところでの努力や、人との関係を丁寧にすることが大切です。
人をまとめ、場を整え、周囲との関係を育てていく。
そこに、四緑木星ならではの強さがあります。
次回は、四緑木星の大切な象意である「整・斉」について、さらに詳しく見ていきます。
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