「土用」と聞くと、多くの方は夏の土用の丑の日を思い浮かべるのではないでしょうか。
でも、土用は夏だけではありません。
実は、春・夏・秋・冬の年4回あります。
九星気学では、土用を季節と季節が切り替わる大切な時期として見ます。
今回は、意外と知られていない「土用」について、できるだけわかりやすくお話しします。
土用は年に4回ある
土用は、次の季節が始まる前に訪れます。
春の土用 → 立夏の前
夏の土用 → 立秋の前
秋の土用 → 立冬の前
冬の土用 → 立春の前
それぞれ、立春・立夏・立秋・立冬のおよそ18日前から始まります。
つまり土用は、夏だけにある特別な期間ではなく、一つの季節が終わり、次の季節へ移る前の調整期間のようなものです。
なぜ「土」なのか?
十二支を五行に分けていくと、木・火・金・水に加えて、土にあたる十二支があります。
土にあたるのが、丑・辰・未・戌です。
この四つは、それぞれ季節の変わり目に位置します。
春から夏へ。
夏から秋へ。
秋から冬へ。
冬から春へ。
その切り替わりを担当するのが「土」です。
土は、一つの季節を終わらせ、次の季節へつなぐ役割を持つ。
そう考えると、なぜ季節の変わり目を「土用」と呼ぶのかが見えてきます。
土用は「季節の切り替え期間」
季節が変わる時は、自然界の状態も大きく変化します。
気温が変わる。
日の長さが変わる。
湿度や風の感じも変わる。
その変化に合わせて、私たちの生活も少しずつ次の季節へ移っていきます。
九星気学では、土用を、こうした大きな切り替わりの時期として捉えます。
何でも勢いよく進めるというより、一度立ち止まり、身の回りを整えながら次へ備える。
「変わる前には、整える時間が必要」
土用には、そんな意味があると考えるとわかりやすいと思います。
昔は土用に田畑を休ませた
土用の時期には、昔から土を休ませるという考え方がありました。
田んぼや畑の作業を少し休み、お祭りなどを行いながら過ごす。
常に働かせ続けるのではなく、一度休ませる。
これは土だけではなく、人にも通じる考え方だと思います。
働き続ける。
予定を詰め込み続ける。
新しいことを次々と始める。
それだけでは、どこかで無理が出ます。
次へ進むために、いったん休み、整える。
土用は、そんな時間として見ることもできます。
土用は「悪い期間」ではない
土用について調べると、「土を触ってはいけない」「旅行はよくない」「工事は避ける」といった話を目にすることがあります。
こうした話だけを聞くと、土用を少し怖く感じるかもしれません。
でも、私は土用を単純に「悪い期間」と捉える必要はないと思っています。
大切なのは、季節が大きく切り替わる時期だから、普段より少し丁寧に過ごすということです。
無理をしすぎない。
生活を整える。
疲れていたら休む。
次の季節へ向けて、少し余白をつくる。
そう考えると、土用は怖い時期ではなく、自分を整え直すための節目に見えてきます。
土用と五黄土星は深く関係する
そして、九星気学で土用を学んでいくと、五黄土星との関係が出てきます。
五黄土星は中央を担当し、四季の土用とも深く関わる星です。
ただし、ここで五黄土星まで詳しく説明すると、土用そのものが分かりにくくなってしまいます。
今回はまず、「土用=季節が切り替わる前の調整期間」というところを覚えておいてください。
五黄土星については、次の記事から詳しく見ていきます。
土用の時期に、昔から土を触らないといわれる理由
土用には、昔から「土を動かさない」という考えがあります。
草むしり、土を掘る、鉢植えを動かす、大きな工事をする。
こうしたことを控える時期として伝えられてきました。
九星気学では、土用は季節が切り替わり、土の気が大きく動く時期として見ます。
そのため、普段なら何でもないことでも、あえて大きく土を動かさず、少し静かに過ごす。
「土を休ませる時期」と考えると分かりやすいと思います。
増改築も、できれば急がない
土用では、家の増改築についても注意して考えます。
壁を壊す。
柱を抜く。
床や屋根を外す。
こうした大きな工事は、可能であれば土用を外した方がよいとされます。
もちろん、仕事や生活の都合で避けられないこともあります。
大切なのは、何でも恐れることではありません。
「今は切り替わりの時期なんだ」と少し意識して、無理に大きく動かさない。
私は、そのくらいの捉え方でよいと思います。
旅行や移動も、少し慎重に
土用では、旅行や移動についても気をつける考えがあります。
特に、土用の時期には「月建」と呼ばれる、その月の十二支が担当する方位との関係も見ていきます。
ただし、このあたりは少し専門的になります。
ブログでは細かな判断方法まで踏み込みませんが、土用の旅行では、いつも以上に予定を詰め込みすぎず、余裕を持って動くことをおすすめします。
急がない。無理をしない。周囲に合わせる。
こうした姿勢が、土用にはよく合います。
土用は、体も休ませる
季節の変わり目は、気温や湿度も変わります。
そのため、体調もいつも通りとはいかないことがあります。
九星気学では、土用は気の流れが大きく変化する時期として見ます。
だからこそ、この時期は無理をしすぎず、よく休む。
睡眠を取る。
食事を整える。
予定を詰め込みすぎない。
次の季節へ向けて、自分自身を整える。
これも土用の大切な過ごし方です。
土用を怖がる必要はない
土用について知ると、
「これはやってはいけない」
「あれも避けなければいけない」
と、少し神経質になってしまう方もいるかもしれません。
でも、土用の本質はそこではないと思います。
季節が大きく切り替わる時だから、少し慎重に、少し丁寧に過ごす。
そして、必要なら休む。
それくらいの心構えで十分です。
土用は「次へ進む前の調整期間」
私たちは、前へ進むことばかりを大切にしがちです。
でも、ずっと走り続けることはできません。
止まる。
休む。
整える。
そして、また次へ進む。
土用は、季節と季節の間にある「調整の時間」と考えると、とても分かりやすくなります。
まとめ
土用は、夏だけではありません。
春・夏・秋・冬、年に4回あります。
それぞれ立夏・立秋・立冬・立春の前に訪れ、一つの季節から次の季節へ移るための切り替わりの時期です。
昔から、この時期には土を休ませ、大きく土を動かすことを控えるという考えがありました。
人間も同じように、少し立ち止まり、生活や体を整える。
土用は、怖い期間ではなく、次へ進むために整える期間。
そう捉えると、土用というものがぐっと身近になります。
そして、この土用と深く関係する星が五黄土星です。
次回からは、九星の中でも非常に強い力を持つ五黄土星について、詳しく見ていきます。
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