「治療家なのに、なぜ九星気学や易を学んでいるのですか?」
そう思われる方もいるかもしれません。
私自身、最初から気学や易を学ぼうと思って治療家になったわけではありません。指圧を学び、東洋医学を学び、経絡や経穴について調べていく。その中で、「この考え方の根には何があるのだろう」と興味を持つようになり、少しずつ気学や易の世界へつながっていきました。
振り返ってみると、私にとって指圧・鍼灸・東洋医学・九星気学・易は、別々の学びではありません。
一つひとつの出会いや経験がつながり、一本の道になっていったように感じています。
- 始まりは、指圧のお師匠さんから受けた影響でした
- 患者さんから聞いた、忘れられない指圧師の話
- 経絡や経穴を学ぶほど、そのルーツを知りたくなった
- 易や気学にも「身体」が出てくることに驚いた
- 臨床研究会で聞いた「九星気学」が次の扉を開いた
- 村山幸徳先生から学び、気学の見方が変わった
- 指圧の学びから、再び易へつながっていく
- 増永静人先生のお兄さんも「人間」を研究していた
- 鍼灸と易を本格的に研究している先生もいた
- 仏教の世界でも、暦や気学に触れることがあった
- 色・食・香りを学んでも、五行の世界に出会う
- 気学は、私にとって「学ぶだけ」のものではない
- 治療室には「厚徳載物」と「自彊不息」
- 気がつけば、すべてが一本につながっていた
- 私にとって、九星気学と易は「占い」だけではない
- 身体を学び続けた先に、易があった
- もっと深く九星気学を学んでみたい方へ
始まりは、指圧のお師匠さんから受けた影響でした
私が東洋医学に強い興味を持つようになった背景には、指圧のお師匠さんの影響があります。
お師匠さんは多くを語る方ではありませんでした。今になって思えば、私の方からもっと質問しておけばよかったと思うこともあります。
ただ、お師匠さんが九星気学や暦について詳しいことは、修業時代から何となく感じていました。
指圧の技術だけではなく、その背景にはもっと大きな東洋の考え方があるのではないか。
そんな感覚が、私の中に少しずつ残っていきました。
患者さんから聞いた、忘れられない指圧師の話
修業中から私の施術を気に入ってくださり、独立開業後も治療を受け続けてくださった患者さんがいました。
その方は以前、原因がよく分からない体調不良が続き、日常生活を送ることさえ大変だった時期があったそうです。ある指圧の先生のもとへ通い、治療を受けながら少しずつ元気を取り戻していったと聞きました。
その先生は指圧をするだけではなく、暦を見たり、気学の話をしたりしながら、その時々の身体の状態を考えていたそうです。
暦から季節や天候の変化も考え、患者さんの症状と重ねながら治療をしていたという話が、とても印象に残っています。
「指圧の先生が、身体だけでなく暦や気学まで見ている。」
当時の私は、その話に強く惹かれました。
経絡や経穴を学ぶほど、そのルーツを知りたくなった
治療家として勉強を続ける中で、経絡や経穴、中医学についても学ぶようになりました。
すると、単に「この症状にはこのツボ」という知識だけでは物足りなくなってきます。
なぜ五臓六腑という考え方があるのか。なぜ木・火・土・金・水という五行で身体や季節を整理するのか。なぜ自然界の変化と、人間の身体を一緒に考えるのか。
治療の方法を知るだけでなく、その背景にある思想まで知りたくなりました。
易や気学にも「身体」が出てくることに驚いた
そうした中で、易と人体との関係について書かれた本にも出会いました。
易には身体との対応を考える世界があり、艮と背の関係などが語られます。また気学でも、八白土星には腰や関節、九紫火星には目、七赤金星には肺など、人体と結びつけて見る象意があります。
治療家である私にとって、これはとても興味深いことでした。
「易や気学は、方位や運勢だけを扱うものではなく、身体の世界とも関係している。」
こうした学びも、私が易に強く惹かれていった理由の一つです。
臨床研究会で聞いた「九星気学」が次の扉を開いた
その後、大きなきっかけになる出来事がありました。
同じお師匠さんのもとで学んだ治療家の仲間が、臨床研究会で九星気学をテーマに発表したのです。
その仲間はマクロビオティックも実践していて、食や身体、自然の流れと気学を重ねながら話をしていました。
もともと暦や気学に興味を持ち始めていた私は、その発表を聞いて、「九星気学を、きちんと学んでみたい」と思うようになりました。
そこで学べる場所を調べていく中で、村山幸徳先生の気学にたどり着きました。
村山幸徳先生から学び、気学の見方が変わった
村山先生の気学を学び始めて、私の中で九星気学に対する見方は大きく変わりました。
方位の吉凶だけを見るものではない。「当たった」「外れた」だけを楽しむものでもない。
自然の流れを知る。自分自身を知る。人との関わり方を考える。そして、人としてどう生きるのかを考える。
気学や易には、そうした世界があることを知りました。
指圧の学びから、再び易へつながっていく
一方、指圧の学びでも、私は増永静人先生が創設した経絡指圧の講習会に通いました。
そこで増永先生の考え方や逸話に触れ、書籍を読む中で、治療技術だけではなく、その背景にある東洋思想への関心がさらに深まっていきました。
増永先生について学ぶほど、「優れた治療家は、身体だけを見ていたわけではないのではないか」という思いも強くなりました。
指圧を深く学ぶことと、易や東洋思想を学ぶことが、私の中で少しずつ同じ方向を向き始めたのです。
増永静人先生のお兄さんも「人間」を研究していた
増永静人先生について学んでいく中で、もう一つ興味を持ったのが、お兄さんである増永篤彦先生の存在です。
増永篤彦先生は心理学を研究する一方、三命方象という名前で推命学の著作も残しています。
私は『生まれ日占星術』を読み、生年月日からその人の性格や傾向を見ていく考え方に、とても興味を持ちました。
『人の研究』など、ほかの著書にも非常に興味があり、これからさらに読んでみたいと思っています。
増永篤彦先生は心理学や推命学から、増永静人先生は指圧や経絡から、「人間とは何か」を追究していた。
私には、そんなふうにも感じられました。
鍼灸と易を本格的に研究している先生もいた
さらに調べていくと、鍼灸の世界にも、易を本格的に研究している先生がいることを知りました。
その一人が、小林詔司先生です。小林先生には『鍼灸治療のための易経入門』という著書があります。
易経と鍼灸治療を結びつけて考える研究が実際に存在していることを知り、「やはり、鍼灸を深くたどっていくと、易につながっていく世界があるんだ」と感じました。
こうした先生方の存在も、私が気学や易を学び続ける大きな後押しになっています。
仏教の世界でも、暦や気学に触れることがあった
私が懇意にしている日蓮宗のお上人さんとの交流からも、印象に残っていることがあります。
身体の不調について相談を受けた際に、仏教でいう因果の考え方だけでなく、九星気学や暦も参考にしながら、その人の状況を考えていました。
もちろん、これは医学的な診断とは別の話です。
ただ私は、身体だけを見るのではなく、その人の生き方や時間の流れまで含めて考えようとする姿勢に、とても興味を持ちました。
お師匠さん、患者さんから聞いた昔の指圧師、お上人さん。それぞれ立場は違っても、私の中では少しずつ同じ方向につながっていきました。
色・食・香りを学んでも、五行の世界に出会う
健康や身体について学んでいると、アプローチは指圧や鍼灸だけではありません。
食、色、香り、そして環境。
薬膳や東洋医学では、季節、味、色、臓腑などを五行によって関連づけて考えます。
色について学んでも、赤の活動的な印象、青や緑の落ち着いた印象など、色と人の心身との関係に出会います。
また、アロマテラピーにも、東洋医学や五行思想を取り入れて精油を考える方法があります。
身体について学んでいるつもりが、気がつくと自然・季節・色・味・香りまで、一つの世界として見えてくる。
この広がりも、私が気学や東洋思想に惹かれてきた理由です。
気学は、私にとって「学ぶだけ」のものではない
九星気学や易を学ぶようになってから、私は知識として覚えるだけではなく、日常の中でも少しずつ実践するようになりました。
杉本治療院の内装にも、家相の考え方を取り入れています。
当院は南玄関なので、玄関には鉢植えを一対にして置き、ドアベルも設置しています。南にある待合室や受付には赤を取り入れ、東側にあるトイレには青を使っています。
また、鬼門にはゴミや電化製品、水物を置かないようにしています。
これは、「こうすれば必ず何かが起こる」という意味ではありません。
自分が学んだ気学や家相の考え方を、自分自身の生活や仕事場でも実践してみる。
私にとっては、それも学びの一部です。
治療室には「厚徳載物」と「自彊不息」
杉本治療院の治療室には、二つの書を飾っています。
一つは、「厚徳載物」。もう一つは、「自彊不息」です。
どちらも、私が好きな『易』に出てくる言葉で、書家の先生にお願いして書いていただきました。
「厚徳載物」は、坤の象伝にある言葉で、厚い徳をもって万物を受け止めることを表します。
「自彊不息」は、乾の象伝にある言葉で、自ら努め励み、その歩みを止めないことを表します。
人を受け止めること。そして、自分自身は努力を続けること。
この二つは、治療家としても大切にしたい言葉です。
気がつけば、すべてが一本につながっていた
こうして振り返ると、私は最初から一つの答えを目指していたわけではありません。
指圧を学び、経絡や経穴を学び、東洋医学の背景を知りたくなった。暦に興味を持ち、九星気学に出会い、易を学んだ。そして、家相や色、食、香りにも興味が広がっていきました。
一つひとつは別々に見えても、私の中ではすべて「人間と自然をどう見るか」という一つの問いにつながっています。
私にとって、九星気学と易は「占い」だけではない
九星気学や易を学ぶようになって、強く感じるようになったことがあります。
それは、これらは単に未来を当てるためだけのものではないということです。
自分を知る。相手を知る。自然の変化を知る。目の前で起きていることを、少し広い視点から考える。
そして、自分はどう生きるのかを考える。
村山幸徳先生から気学や易を学び、その思いはさらに強くなりました。
身体を学び続けた先に、易があった
私は治療家です。
これからも指圧や鍼灸、身体について学び続けていきます。そして同時に、九星気学や易についても学び続けていきたいと思っています。
私にとって、この二つは別々ではありません。
身体を学び続けた先に、東洋思想があり、その先に気学と易がありました。
そして易を学べば学ぶほど、最後に問われるのは「人としてどう生きるか」なのだと感じています。
治療家として人の身体に触れながら、人間とは何か、自然とは何か、生きるとはどういうことなのかを考え続ける。
これが、私が今も九星気学と易を学び続けている理由です。
もっと深く九星気学を学んでみたい方へ
九星気学や易は、吉凶を知るだけではなく、自分自身や人との関係、生き方を考えるきっかけになる学びです。
「九星気学を基礎から学びたい」
「易や東洋思想にも興味がある」
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