九紫火星③|「明るさ」とは?知識・輝き・楽観性を表す九紫火星

九星気学・易

九紫火星を代表する象意の一つに、「明」があります。

「明るい」と聞くと、まずは陽気で元気な人を思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それも九紫火星の明るさの一つです。

しかし、九紫火星の「明」はそれだけではありません。

知識に明るい。物事を明るく見る。顔が輝く。心が明朗である。

九紫火星の明るさは、性格・知識・ものの見方・輝きまで、幅広い意味を持っています。

九紫火星は、太陽が高く昇る「南」の星

九紫火星が担当する方位はです。

南は、太陽が高く昇り、光が強く感じられる方位です。

時間では正午を中心とする時間帯、季節では夏。

光が強く、明るく、ものがはっきり見える世界です。

暗いところを照らして、見えるようにする。

この働きが、九紫火星の「明」の基本です。

「明るい性格」だけが九紫ではない

九紫火星の「明るい」を、性格だけで考えると意味が狭くなります。

日本語でも、「金融に明るい」「歴史に明るい」「法律に明るい」という言い方をします。

これは、その分野についてよく知っているという意味です。

九紫火星には、情報・知識・知恵という象意があります。

だからこそ「明るさ」は、単なる陽気さではなく、物事をよく知り、理解していることにもつながります。

知ることで、物事は明るく見えてくる

よくわからないことは、不安になりやすいものです。

しかし、調べて知識が増えてくると、少しずつ状況が見えるようになります。

何が起きているのか。

何をすればよいのか。

何を気にしなくてよいのか。

こうしたことが見えてくると、心の中にも余裕が生まれます。

知識が、暗かったものを照らしてくれる。

これも九紫火星の「明」です。

「離れる」と「明るくなる」はつながっている

前回の九紫火星②では、「離合集散」を取り上げました。

九紫火星では、「離れること」と「明るさ」は深くつながっています。

悩みにとらわれているときは、そのことばかり考えてしまいます。

一歩離れて見ると、それまで気づかなかったことが見えることがあります。

古いこだわりから離れる。

必要のない不安から距離を取る。

そうすると、ものの見方が少し明るくなる。

離れることで、見えるようになる。

九紫火星の「離」と「明」は、こうして一つにつながっています。

物事を「明るい方向」から見る

九紫火星には、物事を楽観的に考えるという意味もあります。

これは、何でも「大丈夫」と考えればよいということではありません。

状況をきちんと見たうえで、必要以上に悪い方向ばかりを想像しない。

「こうなったら困る」だけではなく、「こうすれば前へ進めるかもしれない」と考える。

同じ出来事でも、どこに光を当てるかで見え方は変わります。

九紫火星の明るさには、こうした「ものの見方」も含まれています。

九紫火星の「輝き」

九紫火星には、光・輝き・華やかさという象意もあります。

赤や紫、光るもの、きらめくものなどは、九紫火星を象徴するものとして考えます。

ただし、本当に大切なのは外見だけの華やかさではありません。

好きなことに取り組んでいる人。

知識を持ち、自信を持って話している人。

人の役に立とうとしている人。

そうした人には、外見とは別の「輝き」が出てくることがあります。

九紫火星の「明」は、内側から外へ表れてくる輝きでもあります。

顔の表情にも「明るさ」は表れる

人の心の状態は、表情に出ることがあります。

不満が続けば、自然と顔も険しくなりやすいものです。

反対に、充実しているときや、好きなことに取り組んでいるときには、表情が明るく見えることがあります。

九紫火星の「明るさ」は、照明の光だけではなく、その人自身から感じられる明るさにもつながります。

無理に明るく振る舞うということではありません。

自分の中にある不満やこだわりを少しずつ整理し、心そのものを軽くしていくことが大切です。

「聞く力」も九紫火星の明るさにつながる

九紫火星では、情報や知識を得るうえで「聞くこと」も大切にします。

人の話をよく聞くと、自分一人では気づかなかったことを知ることができます。そこから新しい情報が入り、考え方が広がり、知恵につながっていきます。

知恵のある人は、話すことだけでなく、聞くことも上手です。

九紫火星の「明るさ」は、自分が目立つことだけではなく、相手から学ぼうとする姿勢にも表れます。

情報が、知識になり、知恵になっていく

九紫火星の世界では、情報を集めるだけで終わりません。

得た情報を理解して知識にし、さらに経験や思考を重ねることで知恵へと変えていきます。

同じことを知っていても、それをどう使うかによって大きな違いが生まれます。

知っていることを、人生にどう生かすか。

そこまで進んで、九紫火星の「明るさ」はさらに深まっていきます。

頭が明るいとは、物事をよく見ること

九紫火星には「頭脳」という象意があります。

頭の回転が速い、知識が豊富、理屈を理解する。こうしたことも九紫火星の世界です。

ただ、頭がよいことと、難しいことをたくさん知っていることは同じではありません。

必要なものを見抜き、余計なものから離れ、物事をはっきり見る。

九紫火星の頭脳は、「離」と「明」があってこそ生きてきます。

考えすぎると、かえって暗くなることもある

頭の働きが活発だからこそ、九紫火星は考えすぎることもあります。

まだ起きていないことまで先へ先へと考え、「もしこうなったら」「その次はどうなるだろう」と想像が広がっていく。

すると、本来は明るく照らすための頭脳が、不安を増やすために使われてしまうことがあります。

考える力を、心配ではなく理解するために使う。

九紫火星にとって、これは大切なポイントです。

不満を抱え続けると、輝きが見えにくくなる

第12回資料では、九紫火星の「輝き」と、心の不満との関係にも触れています。

自分の思いどおりにならないことばかりに気持ちが向いていると、表情にも余裕がなくなりやすいものです。

仕事が楽しくない。人生に不満がある。周囲への不満ばかり考えている。

そうした状態では、その人が本来持っている良さも表に出にくくなります。

九紫火星の「明」は、心の中の状態が外へ表れてくる輝きでもあります。

無理に明るくする必要はない

ここで誤解してほしくないのは、いつも笑っていなければならない、元気に振る舞わなければならない、ということではありません。

つらいときに無理をして明るく見せても、それは九紫火星の本来の「明」とは少し違います。

大切なのは、自分が何にとらわれているのかを知ることです。

不要なこだわりから離れ、必要なことを学び、自分の中で少しずつ整理していく。

内側が整ってくると、自然に外にも明るさが表れてきます。

「輝く」とは、自分らしく生きていること

九紫火星には、華やかさや輝きという象意があります。

けれど、輝くというのは、高価なものを身につけたり、目立ったりすることだけではありません。

自分が好きなことに取り組んでいる。

学びたいことを学んでいる。

自分の力を人のために使っている。

そうしたとき、その人には自然な明るさが出てきます。

九紫火星の輝きは、その人が自分の人生を生きているときに表れやすいものです。

「離・明・頭脳」は一つにつながっている

ここまで見てくると、九紫火星の象意が別々のものではないことがわかります。

不要なものから離れる。

すると、ものごとが明るく見える。

よく見えるから、知識や頭脳を適切に使える。

そして、知識が知恵へと変わっていく。

「離れる → 明るくなる → よく見える → 知恵が働く」。

この流れがわかると、九紫火星の世界がさらに理解しやすくなります。

九紫火星の「明」をどう生かすか

九紫火星の明るさは、単なる性格の長所ではありません。

物事をよく知ること。

人の話を聞くこと。

必要以上に悪い未来ばかり想像しないこと。

不要なこだわりから離れること。

そして、自分の持っているものを生かしていくこと。

こうした積み重ねが、その人自身の「明るさ」や「輝き」につながります。

九紫火星の「明」は、外を明るく照らすだけではなく、自分自身の生き方を照らす光でもあります。

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