十二支は12種類だけじゃない?「寺鼠・母虎・神馬」など60種類に展開する面白い見方

九星気学・易

十二支は12種類だけじゃない?「寺鼠・母虎・神馬」など60種類に展開する面白い見方

十二支といえば、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。

普通は、この12種類を思い浮かべると思います。

ところが気学には、十二支をさらに細かく5種類ずつに展開して見る「十二支五種占い」という面白い見方があります。

たとえば同じ「子」でも、寺鼠・野鼠・木鼠・家鼠・溝鼠。

同じ「寅」でも、猛虎・寝虎・暴虎・走虎・母虎。

名前を見るだけでも、なんとなくそれぞれ違った姿が想像できて面白いですよね。

今回は、少し占い的な楽しさもある「十二支の展開」についてご紹介します。

十二支を5種類ずつに分けると60種類になる

12の十二支には、それぞれ5種類の呼び名があります。

全部合わせると60種類です。

  • 子 ― 寺鼠・野鼠・木鼠・家鼠・溝鼠
  • 丑 ― 乳牛・耕牛・水牛・牧牛・牽牛
  • 寅 ― 猛虎・寝虎・暴虎・走虎・母虎
  • 卯 ― 狡兎・野兎・家兎・月兎・玉兎
  • 辰 ― 下り竜・寝竜・出世竜・上り竜・隠し竜
  • 巳 ― 長蛇・巻蛇・王様蛇・怒り蛇・寝蛇
  • 午 ― 競馬・神馬・荷馬・兵隊馬・種馬
  • 未 ― 白羊・病羊・物言羊・野羊・毛羊
  • 申 ― 王猿・赤猿・山猿・芸猿・大猿
  • 酉 ― 水鳥・闘鳥・野鳥・軍鳥・家鳥
  • 戌 ― 狂犬・猟犬・野犬・猛犬・愛犬
  • 亥 ― 勇猪・遊猪・病猪・家猪・荒猪

こうして並べてみると、同じ十二支の中にも、かなり違った姿があることがわかります。

この60種類は「六十干支」と対応している

この十二支五種占いの背景には、「六十干支(ろくじっかんし)」があります。

六十干支とは、甲・乙・丙・丁……という十干と、子・丑・寅・卯……という十二支を組み合わせた60通りの干支です。

たとえば「子」は、六十干支の中では次の5種類があります。

  • 甲子 ― 寺鼠
  • 丙子 ― 野鼠
  • 戊子 ― 木鼠
  • 庚子 ― 家鼠
  • 壬子 ― 溝鼠

丑も同じように、

  • 乙丑 ― 乳牛
  • 丁丑 ― 耕牛
  • 己丑 ― 水牛
  • 辛丑 ― 牧牛
  • 癸丑 ― 牽牛

という5種類に分かれます。

つまり、十二支を単純に12種類として見るのではなく、十干との組み合わせまで見ることで、60種類に展開していくわけです。

なお、寺鼠・野鼠・神馬・母虎といった名称が、いつ、どの文献から使われ始めたのかについては、はっきり確認できていません。

ただ、気学の世界では、こうした呼び名を使って十二支をさらに細かく見る方法が伝えられています。

同じ十二支でも、みんな同じではない

「寅年生まれだから気が強い」

「卯年だからおとなしい」

干支の話になると、このように一括りにして考えたくなります。

しかし、同じ寅年生まれでも性格や生き方は当然違います。

十二支五種占いでは、同じ「寅」であっても、猛虎・寝虎・暴虎・走虎・母虎という違った姿として見ていきます。

同じ「虎」でも、すべてが同じ虎ではないということです。

この考え方を知るだけでも、十二支の世界が少し立体的に見えてきます。

名前を見るだけでも想像が広がる

十二支五種占いのおもしろさは、まずその名前にあります。

寺鼠と野鼠。

耕牛と牽牛。

猛虎と寝虎。

下り竜と上り竜。

神馬と荷馬。

王猿と芸猿。

名前を見るだけでも、同じ動物なのにまったく違った印象があります。

「これはどんな人なんだろう?」と想像したくなるところに、占いらしい楽しさがあります。

「月家」とは別の見方

ここで、九星と十二支の結びつきを見る「月家」との違いも整理しておきましょう。

月家では、九星と十二支の間にある決まった組み合わせを見ます。

  • 一白・四緑・七赤 ― 子・卯・午・酉
  • 三碧・六白・九紫 ― 丑・辰・未・戌
  • 二黒・五黄・八白 ― 寅・巳・申・亥

一方、今回ご紹介している十二支五種占いは、十干と十二支からなる六十干支をもとにした見方です。

同じ十二支を扱いますが、見ている仕組みは異なります。

こうした違いを知っていくと、九星、十二支、十干が、それぞれ別々のものではなく、さまざまな形で関係し合っていることが見えてきます。

少し「占いらしい」気学の楽しみ方

九星気学には、年盤・月盤、方位、廻座運など、体系的に学んでいく内容があります。

それに比べると、十二支五種占いは少し「占いらしい」楽しさのある世界です。

「自分はどの鼠なのだろう?」

「あの人は猛虎なのか、それとも寝虎なのか?」

そんなところから気学に興味を持つのも、よい入り口だと思います。

気学は、最初から難しい理論を覚える必要はありません。

まずは「こんな見方があるんだ」「ちょっと面白いな」と感じることから始めてもよいのです。

それぞれの特徴を知ると、さらに面白い

今回は、60種類の名前を中心にご紹介しました。

実際には、それぞれに特徴があります。

同じ子でも、寺鼠と野鼠では特徴が違います。

同じ寅でも、猛虎・寝虎・母虎では、それぞれ違った姿として捉えます。

また、生まれ年によって、自分がどのタイプに当たるのかも決まります。

ただ、ここですべての生まれ年と特徴を書いてしまうと、それだけでかなりの情報量になります。

まずは「十二支には、こんなに細かな見方もある」ということを知っていただければ十分です。

気学を知ると、人を見る視点が増えていく

十二支だけを見る。

九星だけを見る。

十干だけを見る。

それぞれ一つだけでも、多くのことを学べます。

しかし、さらに深く学んでいくと、それぞれの関係や細かな違いが見えてきます。

すると、「同じ十二支だから同じ人」「同じ九星だから同じ性格」という単純な見方では、人は捉えきれないこともわかってきます。

私は、気学を学ぶ面白さの一つは、こうして人を見る視点が増えていくことだと思っています。

難しい理論だけではなく、こうした少し遊び心のある知識から九星気学に興味を持っていただけたら、とても嬉しく思います。


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