六白金星には、「権」という象意があります。
権というと、「権力」を思い浮かべる方も多いと思います。
でも、気学で六白金星を考える時に大切なのは、権力よりも「権威」です。
この二つは、似ているようで大きく違います。
権力は「立場」によって生まれる
権力は、役職や立場によって与えられる力です。
社長。
上司。
責任者。
その立場にいるから、人を動かすことができる。
これは一つの力です。
ただし、その役職を離れれば、同じ力が続くとは限りません。
立場に力があるのか、その人自身に力があるのか。
ここが大きな違いです。
権威は「人から認められて」生まれる
一方、権威は自分から「私は偉い」と言って生まれるものではありません。
周囲の人が、
「この人は信頼できる」
「この人の話なら聞きたい」
「この人に任せたい」
と思うことで、少しずつ生まれてきます。
肩書きが変わっても、役職を離れても、その人に対する信頼は残ります。
これが権威です。
六白金星は「自分で偉くなる」星ではない
六白金星には、上、高級、大、権といった象意があります。
そのため、六白というと「上に立つ人」「偉い人」という印象を持たれやすいです。
でも、本質はそこではありません。
自分が偉いと思うことではなく、周囲から認められるだけの実力と人格を身につけること。
こちらの方が、六白金星らしい生き方です。
権威は、責任感から生まれる
六白金星は、責任感の強い星です。
頼まれたことをきちんとやる。
自分の役割から逃げない。
問題が起きた時に、誰かのせいにするのではなく、自分が引き受ける。
そうした積み重ねによって、信頼が生まれます。
信頼の積み重ねが、やがて権威になる。
私は、六白金星の「権」をそんなふうに考えると、とても分かりやすいと思っています。
上の人にも、下の人にも公平である
六白金星は、易では乾にあたり、三本すべてが陽爻でできています。
これを上・中・下として見ると、六白は全体を大切にする星として捉えることができます。
上の人にはへつらう。
下の人には威張る。
そういう態度では、権威は生まれません。
立場によって態度を変えすぎず、誰に対しても公平に接する。
ここに、六白金星の大切な姿勢があります。
本当に強い人は、威張らなくても人が動く
本当に力のある人は、大きな声を出さなくても周囲が動きます。
無理に命令しなくても、人が話を聞きます。
なぜなら、その人の言葉の後ろに実績や信頼があるからです。
「この人が言うならやってみよう」
そう思ってもらえることの方が、役職だけで人を動かすよりも強い場合があります。
これが、六白金星の権威につながっていきます。
実力とは、一人で何でもできることではない
六白金星には、実力という意味もあります。
ただし、実力とは自分一人が何でもできることだけではありません。
人から信頼される。
必要な時に協力してもらえる。
人や資金が集まり、物事を動かせる。
周囲の力を生かせることも、大きな実力です。
六白金星が「権威」を持つには、この力も欠かせません。
人を動かすのは、力だけではない
六白金星には、人を動かす力があります。
でも、本当に人が動くのは、立場や命令だけではありません。
言われたから仕方なく動く。
怒られるから動く。
それでは、長くは続きません。
「この人のためなら動きたい」
そう思ってもらえることの方が、ずっと大きな力になります。
六白金星には「愛語」という考え方がよく合う
六白金星は、力があるからこそ、言葉の使い方も大切です。
強い言葉で押す。
正しさだけで相手を動かそうとする。
そうすると、かえって人は離れてしまうことがあります。
そこで大切になるのが、相手を思いやる言葉です。
六白金星の強さに、優しさが加わる。
力で押すのではなく、言葉で人の心を動かす。
その姿勢が、六白の権威をさらに深めていきます。
公平さが「施し」につながる
六白金星には、公平という象意があります。
誰かだけを特別扱いするのではなく、できるだけ同じ目線で人を見る。
その公平さが身についてくると、次に「施す」という姿勢につながります。
自分が持っているものを、自分だけのために使わない。
知識を伝える。
時間を使う。
困っている人を助ける。
自分の力を、誰かのために使う。
これも、六白金星の大切なテーマです。
「与えた」ではなく「受け取ってもらった」
施しというと、「自分が何かを与える」という感覚になりやすいです。
でも、相手が受け取ってくれなければ、施しは成り立ちません。
だからこそ、
「与えてあげた」ではなく、「受け取ってもらった」
という気持ちが大切になります。
この姿勢があると、上から目線になりにくくなります。
六白金星の「上」という象意も、威張るためのものではなく、責任を持って人に役立つための位置だと考えると分かりやすいです。
「公」のために力を使う
六白金星には、「公」という象意もあります。
自分だけが良ければいい、という考え方ではありません。
組織全体を考える。
地域や社会を見る。
自分の立場を使って、より多くの人のために動く。
力が大きくなるほど、「公」の意識が必要になる。
これも六白金星らしい考え方です。
上に立つ人ほど、偉そうにしない
人は、立場が上がるほど周囲から見られるようになります。
言葉。
態度。
人への接し方。
責任の取り方。
そのすべてが、信頼につながっていきます。
上に立つほど、謙虚に。
力を持つほど、公平に。
六白金星の「権威」は、そんな姿勢から生まれるのだと思います。
本当のリーダーシップは、周囲を生かすこと
リーダーというと、自分が先頭に立って引っ張る人を想像しやすいです。
でも、本当に強いリーダーは、自分だけが目立つ人ではありません。
人の力を引き出す。
役割を与える。
必要なところで責任を引き受ける。
周囲の人が力を発揮できるようにする。
そこに六白金星らしいリーダーシップがあります。
権威は、日々の積み重ねでつくられる
権威は、一日で手に入るものではありません。
約束を守る。
頼まれたことをきちんとやる。
人によって態度を変えすぎない。
間違えたら認める。
責任から逃げない。
そうした小さな積み重ねによって、周囲の見る目が変わっていきます。
「この人なら大丈夫」
そう思ってもらえることが、六白金星の権威につながります。
まとめ|六白金星は「力をどう使うか」が大切
六白金星には、「権」という象意があります。
でも、六白が目指すのは、肩書きだけの権力ではありません。
責任を引き受ける。
誰に対しても公平でいる。
自分の力を、人のためにも使う。
そして、周囲から信頼される。
「この人だから話を聞きたい」と思われる存在になる。
そこに六白金星の「権威」があります。
次回は、六白金星の「公平・施し」について、さらに深く見ていきます。
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