心理学者ユングと易|なぜユングは「易」に関心を持ったのか?

九星気学・易

易を学んでいて、私がとても興味を持った話があります。

それが、心理学者カール・グスタフ・ユングと易との関係です。

ユングといえば、「無意識」や「集合的無意識」などで知られる世界的な心理学者です。

そのユングが易に強い関心を持ち、実際に自分でも易を立てていた。

私はこのことを知った時、「やはり易は、単に未来を当てるためだけのものではないのではないか」と、さらに興味を持つようになりました。

ユングは本当に易を立てていた

これは単なる逸話ではありません。

ユングは、リヒャルト・ヴィルヘルムによる『易経』の英訳版に序文を書いています。

その中で、ユング自身が易を用いてきた経験について語り、実際にコインを使って卦を立て、そこに現れた内容について考察しています。

つまりユングは、易を外から眺めていただけではなく、自分自身で実践しながら、その意味を考えていたのです。

ユングが注目した「シンクロニシティ」

ユングと易を考える時に出てくる重要な言葉が、「シンクロニシティ(共時性)」です。

「シンクロ」という言葉は、今では日常でもよく使われます。

たとえば、久しぶりにある人のことを考えていたら、その人から突然連絡が来た。

たまたま開いた本に、今の自分が必要としていた言葉が書かれていた。

原因と結果だけでは説明しにくいのに、自分にとっては意味を感じる偶然の一致。

ユングは、こうした現象を考えるために「共時性」という考え方を深めていきました。

なぜ「今、この卦が出たのか?」

易では、問いを立て、その時に出た卦を読みます。

ここで不思議なのは、

「なぜ、今、この卦が出たのだろう?」

ということです。

ユングは、易で現れた卦と、その時の人の心理や状況との間に、単なる原因と結果とは違う「意味のある一致」があるのではないかと考えました。

ここに、易とユング心理学が交わる面白さがあります。

秋山さと子さんの本から知った「ユングと易」

私がユングと易の関係に興味を持ったきっかけの一つが、秋山さと子さんの『占いとユング心理学―偶然の一致はなぜ起こるのか』という本です。

私は心理学の専門家ではありませんし、この本も決して簡単な内容ではありませんでした。

それでも、とても印象に残ったことがあります。

世界的な心理学者であるユングが、易を真剣に考え、実際に使っていた。

この事実だけでも、私にとっては易を見る目が変わるきっかけになりました。

私は「未来を当てるため」だけに易を立てない

私自身も、ここ一番という時には易を立てます。

でも、それは単純に「未来はどうなるのか」を当ててもらいたいからではありません。

迷っている時、自分の心の奥には何があるのか。

自分ではまだ気づいていない気持ちはないか。

今起きている現象を、もっと大きな視点から見たらどう捉えられるのか。

そうしたことを考えるために、易を立てます。

易に答えを決めてもらうのではなく、易を通して自分自身を見る。

私にとって、易にはそんな使い方があります。

易は「自分でも気づいていない自分」を映すことがある

人は、自分のことをすべて分かっているわけではありません。

本当は何を恐れているのか。

本当は何を望んでいるのか。

頭では「こうしたい」と思っていても、心の奥では違うことを感じている場合もあります。

易を立てた時に出た卦を見ていると、自分では言葉にできていなかったことに気づくことがあります。

私は、ここにも易の面白さを感じています。

易は、ただの「占い」ではない

もちろん、易には古くから占筮として用いられてきた歴史があります。

しかし、それだけで易のすべてを説明することはできません。

陰と陽。

八卦。

六十四卦。

そして、物事がどのように変化していくのかという考察。

そこには、人間や社会、自然、そして心の変化を考えるための長い積み重ねがあります。

あのユングが易に関心を持ち、実際に易を立てながら心理との関係を考えていた。

私はこのことを知るだけでも、「易=昔の占い」という見方が少し変わるのではないかと思います。

易を知ると、いろいろな世界とつながってくる

これまでこのブログでは、ライプニッツと易の関係や、易とDNAに見られる「64」という興味深い共通点についてもご紹介してきました。

数学者ライプニッツ。

生命科学のDNA。

そして今回の心理学者ユング。

もちろん、これらをすべて同じものとして語ることはできません。

それでも、まったく違う分野を学んでいると、思いがけないところで易との接点に出会うことがあります。

「易って、こんなところにも関わってくるのか」

私は、そんな発見も易を学ぶ楽しさの一つだと思っています。

まとめ

心理学者ユングは、易に強い関心を持ち、自ら易を立てながら、その意味を考察していました。

その背景には、因果関係だけでは説明できない「意味のある偶然の一致」を考えるシンクロニシティ(共時性)があります。

私は心理学者ではありません。

それでも秋山さと子さんの本を読み、ユングと易との関係を知ったことで、易に対する興味はさらに深まりました。

未来を当てるだけではなく、自分自身の心を見る。

今起きていることを、別の角度から考えてみる。

易は、自分や世界を見る視点を増やしてくれる学びでもある。

ユングと易の関係は、そんな易の奥深さに興味を持つ、とても良い入口ではないでしょうか。

易は、答えをもらうためだけのものではない

私が易を立てる時も、必ずしも「未来がどうなるか」を知りたいわけではありません。

むしろ、自分の中にある迷いや、本当はどう感じているのかを確かめたい時に使うことがあります。

人は、自分のことを分かっているようで、意外と分かっていません。

頭ではこうしたいと思っていても、心の奥では違うことを感じていることもあります。

易を立てることで、自分でも気づいていなかった気持ちが表に出てくる。

私は、そこにも易の大きな価値があると思っています。

「なぜ今、この卦なのか?」を考えてみる

易を立てると、一つの卦が現れます。

もちろん、偶然に出たものだと考えることもできます。

でも、その卦を見た時に、今の自分の状況や心と不思議なくらい重なることがあります。

そこで出てくるのが、ユングの「シンクロニシティ(共時性)」という考え方です。

単純な原因と結果では説明できなくても、本人にとって意味を感じる偶然の一致。

「なぜ今、この卦が出たのだろう?」

そう考えてみることで、易は単なる答え合わせではなく、自分自身を見つめるきっかけになります。

易と心理学は、同じものではない

ここで誤解してほしくないのは、易と心理学が同じものだということではありません。

易には易の長い歴史があり、心理学には心理学の研究があります。

ただ、ユングという心理学者が易に強い関心を持ち、人間の心や無意識との関係を考えていた。

このこと自体が、とても興味深いと思います。

易を通して、人の心を考えることもできる。

そう知るだけでも、易に対する見方は少し変わるのではないでしょうか。

「占い」という言葉だけでは収まりきらない

易には、古くから未来や吉凶を判断するために使われてきた歴史があります。

しかし、易を学んでいくと、それだけではないことが分かってきます。

物事はどう変化していくのか。

今はどんな状態なのか。

自分は何に迷っているのか。

どんな視点を持てばよいのか。

こうしたことを考える材料にもなります。

未来を当てるだけではなく、今を深く見る。

私は、そこに易の大きな面白さを感じています。

ライプニッツ、DNA、そしてユング

これまでこのブログでは、易と少し意外な分野とのつながりも紹介してきました。

「ライプニッツと易の不思議な関係」

数学者ライプニッツは、陰陽の組み合わせと二進法との関係に注目しました。

そして、

「易とDNAの不思議な共通点」

では、易の六十四卦と、DNAの遺伝暗号に現れる「64」という数の興味深い共通点を取り上げました。

そして今回は、心理学者ユングです。

数学。

生命科学。

心理学。

まったく違う分野を見ているのに、思いがけないところで易に出会う。

こうした発見も、易を学ぶ楽しさの一つです。

秋山さと子さんの本を読んで感じたこと

秋山さと子さんの『占いとユング心理学―偶然の一致はなぜ起こるのか』は、私にとって決して簡単な本ではありませんでした。

私は心理学者ではありませんので、ユング心理学について専門的に説明することもできません。

それでも、強く印象に残ったことがあります。

世界的な心理学者であるユングが、易を真剣に扱っていた。

そして、偶然、無意識、人の心といったものを考える中で、易との接点を探っていた。

そのことを知っただけでも、私の中で易に対する見方はさらに広がりました。

まとめ|あのユングも易を実践していた

心理学者カール・グスタフ・ユングは、易に強い関心を持ち、自ら卦を立てながら、その意味を考えていました。

そして、易と人間の心理を考えるうえで重要になるのが、「意味のある偶然の一致」を表すシンクロニシティ(共時性)です。

私は、未来を当てるためだけに易を立てるわけではありません。

自分の深いところにある気持ちを知る。

今起きている現象を、いつもとは違う角度から見る。

そのために易を使うことがあります。

易は「当たる・当たらない」だけで終わるものではありません。

人間の心や、物事の変化、自分自身の生き方まで考えさせてくれる。

ユングと易の関係を知ることは、そんな易の奥深さに触れる、とても面白い入口だと思います。

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