七赤金星を理解するうえで、最も大切な言葉の一つが「悦び」です。
易では七赤金星は「兌」にあたり、兌には悦びという意味があります。
では、人にとっての悦びとは何でしょうか。
お金があること。
欲しいものが手に入ること。
人間関係に恵まれること。
健康であること。
自由に使える時間があること。
七赤金星は、こうしたさまざまな豊かさを通して、人生の悦びを考える星です。
七赤金星は「豊かさ」を現実の中で見る
七赤金星は、精神論だけで豊かさを考える星ではありません。
生活が安定している。
必要なものが手に入る。
食事を楽しめる。
趣味に使える時間やお金がある。
目に見える豊かさを、きちんと受け取ること。
これも七赤金星の世界です。
お金を悪いものとして考えない
七赤金星は、金銭とも深く関係します。
そのため七赤を学ぶ時には、お金も人生の悦びをつくる大切な要素の一つとして考えます。
お金がすべてではありません。
でも、お金があることで選択肢が増えることも事実です。
食べたいものを食べる。
行きたい場所へ行く。
学びたいことを学ぶ。
大切な人に何かをしてあげる。
お金は、悦びそのものではなく、悦びを広げるための一つの手段です。
物の豊かさと心の豊かさは、どちらも大切
七赤金星では、物の豊かさと心の豊かさを切り離して考えません。
どれだけ物を持っていても、いつも不満ばかりでは豊かとは感じにくいでしょう。
反対に、心が満たされていても、生活そのものが苦しい状態なら、現実面を整える必要があります。
心だけでもなく、物だけでもない。
両方を少しずつ整えていくことが、七赤金星の豊かさにつながります。
豊かさは「持っている量」だけでは決まらない
同じものを持っていても、満足できる人とできない人がいます。
同じ収入でも、「十分ありがたい」と感じる人もいれば、「まだ足りない」と感じる人もいます。
だから七赤金星では、何を持っているかだけでなく、どう受け取るかも大切になります。
今あるものに気づく。
人から受け取った好意に気づく。
自分の生活の中にある悦びを見つける。
豊かさを感じ取る力も、七赤金星の大切な力です。
人間関係の豊かさも七赤金星の悦び
七赤金星の豊かさは、お金や物だけではありません。
気の合う友人がいる。
一緒に食事を楽しめる人がいる。
話を聞いてくれる人がいる。
笑い合える人がいる。
人との関係そのものが、大きな財産になる。
これも七赤金星が教えてくれる豊かさです。
健康と時間も「豊かさ」の一部
お金があっても、体調を崩して自由に動けなければ、楽しめることは限られます。
物をたくさん持っていても、使う時間がなければ、その豊かさを味わうことはできません。
だからこそ七赤金星では、健康や時間も、人生の悦びを支える大切な要素として考えます。
お金・物・人間関係・健康・時間。
どれか一つだけではなく、全体として人生が豊かになっていく。
それが七赤金星の「悦び」の世界です。
悦びを増やすには、自分も「切り替わる」
七赤金星には、十干の庚と辛が関係します。
庚は「更」に通じ、気学では更新する、切り替わるという意味を見ます。
環境が変わったのに、昔のやり方にこだわり続ける。
うまくいっていないのに、同じ考え方を繰り返す。
それでは、なかなか新しい悦びは入ってきません。
豊かさを受け取りたいなら、自分自身も少しずつ変わっていく。
七赤金星では、この「切り替える力」がとても大切になります。
変わることには「辛さ」もある
もう一つの十干である辛には、文字通り「辛い」という意味も重なります。
自分を変えることは、いつも楽ではありません。
慣れたやり方を手放す。
苦手なことに挑戦する。
自分の未熟さを認める。
時には、こうした辛さも必要になります。
変化には少し痛みが伴う。でも、その先に新しい悦びがある。
七赤金星には、そんな考え方があります。
楽な方だけを選ばない
七赤金星は「楽しさ」の星ですが、ただ楽な方へ流れる星ではありません。
本当の悦びを得るためには、時には面倒なことにも向き合う必要があります。
苦手な人と話してみる。
逃げていた仕事に取り組む。
できなかったことを、もう一度練習する。
「楽しい人生」と「楽な人生」は、同じではありません。
七赤金星を学ぶと、この違いがよく見えてきます。
嫌なことから逃げる前に、一度向き合ってみる
もちろん、嫌な仕事を絶対に続けなければいけないわけではありません。
合わない人と、無理に付き合い続ける必要もありません。
大切なのは、ただ逃げるのではなく、一度きちんと向き合ってみることです。
自分なりに努力したのか。
相手に合わせようとしたのか。
やり方を工夫したのか。
向き合ったうえで、「これは違う」と判断して手放す。
その方が、自分の経験として残ります。
豊かさは「受け取り方」で変わる
七赤金星では、何を持っているかだけでなく、どう受け取るかも大切です。
同じ言葉を聞いても、励まされたと感じる人もいれば、否定されたと感じる人もいます。
同じ出来事でも、失敗とだけ捉える人もいれば、学びだったと受け取る人もいます。
人からの好意に気づけるか。
今ある環境の中に悦びを見つけられるか。
受け取り方が変わると、人生の見え方も変わります。
不足があるから、悦びが生まれる
七赤金星の「兌」は、六白金星の「乾」と比べると、一爻だけ不足しています。
この「一つ足りない」という形は、七赤金星の悦びを考えるうえでも興味深いものです。
すべてを持っているから幸せなのではありません。
足りないものがあるから、欲しいと思う。
人と関わる。
努力する。
手に入った時に、うれしいと感じる。
不足があるからこそ、悦びを味わうことができる。
これも七赤金星らしい世界だと思います。
豊かさは「全部そろうこと」ではない
お金もある。
時間もある。
人間関係も良い。
健康にも恵まれている。
もちろん、すべてが整っていれば素晴らしいことです。
でも、現実にはいつでも全部が完璧にそろうとは限りません。
だからこそ、今あるものを大切にしながら、足りない部分を少しずつ整えていく。
豊かさとは、完璧になることではなく、悦びを受け取れる自分になること。
七赤金星を学ぶと、そんな見方もできるようになります。
まとめ|七赤金星が教える「豊かさ」
七赤金星の悦びは、お金だけでも、物だけでもありません。
人間関係。
健康。
時間。
心の満足。
さまざまなものが重なって、人生の豊かさがつくられていきます。
そして、その悦びを増やすためには、自分自身も変化していく必要があります。
切り替わることを恐れず、辛さから逃げず、今ある悦びを受け取る。
そこに、七赤金星が教えてくれる豊かさの奥深さがあります。
次回は、七赤金星と深く関わる「口・話し方・聞き方」について、さらに詳しく見ていきます。
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