1階が店舗や車庫の家はどう見る?住居と建物構造から考える家相
街を歩いていると、1階がお店で、2階や3階が住居になっている建物をよく見かけます。
また、1階が車庫になっている住宅や、地下車庫・地下室のある家も珍しくありません。
こうした建物を、家相ではどのように見るのでしょうか。
家相というと、玄関やトイレ、キッチンなどの「間取り」に注目しがちですが、建物全体の形や使われ方も大切な要素です。
今回は、1階店舗・車庫・地下室などを例に、住居と建物構造の関係について考えてみたいと思います。
家相では「建物のどこで暮らしているか」も見る
住まいを見るときは、家全体の形、温度・湿度、採光、間取りなど、いくつもの要素を重ねて考えます。
その中の一つが、建物のどの部分を生活空間として使っているのかという視点です。
地面に接する1階が住居なのか。
店舗や車庫なのか。
地下空間があるのか。
同じような間取りでも、建物全体の構造や用途によって見方は変わってきます。
1階が店舗になっている建物
1階を店舗として使い、2階や3階を住居とする「店舗併用住宅」は、昔からよく見られる建物です。
こうした形では、生活の中心となる住居部分が地面から一段離れたところにあるため、地面と住居とのつながりという視点から慎重に見ていきます。
ただし、1階がお店だから、それだけで「悪い家」と決めつけるものではありません。
土地の形、周囲の環境、建物の高さ、地下空間の有無、住居部分の位置など、実際の条件は一軒一軒違います。
一つの条件だけで家全体を判断しないことが大切です。
商売の場所と生活の場所をどう分けるか
店舗併用住宅を考えるときは、「働く場所」と「暮らす場所」の違いに目を向けるとわかりやすくなります。
店舗は、人が出入りし、商品やお金が動き、外との交流が多い空間です。
一方、住居は、眠り、身体を休め、家族が日常を過ごす場所です。
同じ建物の中でも、それぞれ役割が違います。
その二つをどのように配置し、生活空間をどう落ち着かせるかも、住まいを見るうえで一つのポイントになります。
敷地が広い場合は、店舗と住居を分ける方法もある
敷地に余裕があり、自宅と店舗の両方をつくる場合は、店舗と住居を上下に重ねるだけでなく、土地の中で配置を分ける考え方もあります。
たとえば、道路側に店舗を置き、その奥に住居を設ける。
仕事の空間と生活の空間を分けることで、それぞれの役割が明確になります。
大切なのは、「店舗があることが悪い」と考えることではなく、敷地全体の中でどのように配置されているかを見ることです。
1階が車庫になっている家はどう見る?
都市部では、1階を車庫にして、その上に住居をつくる住宅も多く見られます。
この場合も、まず1階部分がどのような構造になっているのかを見ます。
四方を壁で囲んだ閉じた車庫なのか。
それとも、壁が少なく風が通り抜ける開放的な駐車スペースなのか。
同じ「1階が車庫」という建物でも、構造によって捉え方は同じではありません。
特に、四方に空気が通るような開放された空間は、閉鎖された車庫とは分けて考えます。
地下室がある家は少し違った見方をする
地下室や地下設備を持つ建物については、地面とのつながりを考えるうえで、地上部分だけの建物とは少し違った見方をします。
1階が店舗や別用途の空間になっていても、地下にしっかりとした空間がある場合には、建物全体としての捉え方が変わってきます。
マンションでも、地下駐車場や地下設備を持つ建物があります。
そのため、単純に「何階に住んでいるか」だけではなく、建物全体がどのような構造になっているのかを見ることが大切です。
もちろん、「地下室があるから必ず良いことが起きる」と考えるものではありません。
家相には、建物と土地の関係をこのような角度から見る考え方もある、ということです。
床下収納や掘りごたつは地下室ではない
床下収納や掘りごたつのように、床より下に空間があるものもあります。
ただし、これらは地下室とは別に考えます。
床が一部下がっていることと、建物として地下空間を持っていることは同じではありません。
家を細かく見ていくと、こうした構造の違いも重要になってきます。
別棟という考え方
同じ敷地の中に、住居とは別の建物を設けているケースもあります。
別棟は、敷地全体を見るときに家の「張り」のような働きを持つものとして考えることがあります。
ただし、小さな物置などは同じようには見ません。
前回ご紹介した「張りと欠け」という考え方も、一つの平面図だけを見るのではなく、土地と建物全体を考えるとさらに理解が深まります。
「この家だから悪い」と決めつけない
家相について書くとき、私が大切にしたいことがあります。
それは、今住んでいる家を見て、不安になるために家相を学ぶのではないということです。
1階がお店になっている。
車庫の上に住んでいる。
地下車庫がある。
こうした住宅は、現実にたくさんあります。
それだけを理由に、その住まい全体を悪いと判断する必要はありません。
土地、周辺環境、家の形、住居部分、採光、温度・湿度、間取りなどを合わせて見ていくことが大切です。
家にはそれぞれ特徴があります。
その特徴を知り、今ある住まいをどう整え、どう活かしていくのか。
私は、そちらの方が大切だと思っています。
治療でも家相でも「一部分だけで判断しない」
私は治療家として、長年、人の身体を見てきました。
腰が痛いからといって、必ず腰だけに原因があるとは限りません。
肩がこるからといって、肩だけを見ればよいわけでもありません。
身体全体を見て、その人の生活や環境まで考えていきます。
家相にも、少し似たところがあります。
「1階が店舗だから」
「車庫があるから」
それだけで結論を出すのではなく、建物全体を見る。
一部分だけではなく全体を見るという考え方は、治療家である私にとっても、とても自然に感じます。
家相は、住まいを見直すための一つの視点
今住んでいる家には、簡単には変えられない部分もあります。
だからこそ、家相を「怖いもの」として使うのではなく、住まいを見直す一つの視点として使うのがよいと思います。
どのような建物に住んでいるのか。
仕事をする場所と休む場所は、どう配置されているのか。
光や風は入っているのか。
生活する場所として落ち着ける空間になっているのか。
こうして家を見ると、家相は単なる吉凶判断ではなく、暮らしそのものを考える学びになっていきます。
気学を学ぶと、建物の見え方も変わる
九星気学では、人の性質や運勢だけでなく、時間、方位、土地、住まいまで見ていきます。
街を歩いていても、
「この建物は1階がお店で、その上が住居なんだな」
「ここは地下車庫があるな」
「店舗と住居を分けて建てているな」
そんなところにも目が向くようになります。
普段何気なく見ている街や住まいの見え方が変わる。
これも、九星気学や家相を学ぶ面白さの一つだと思っています。
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