お腹の手術を経験された方へ|術後のつっぱり・腹部の緊張を整える按腹療法【横須賀・杉本治療院】

按腹 按腹療法

お腹の手術を経験した方ほど、腹部を丁寧にみることが大切です

開腹手術、腹腔鏡手術、帝王切開など、お腹の手術を経験された方の中には、

「手術のあとからお腹が硬くなった気がする」

「傷の周りがつっぱる」

「以前よりお腹に力が入りにくい」

と感じる方がいます。

一方で、手術を経験したからこそ、「お腹を触られるのが少し怖い」という方も少なくありません。

杉本治療院では、そうした不安にも配慮しながら、必要に応じて按腹を行います。


手術後には、お腹の動きや柔らかさが変わることがあります

腹部の手術では、皮膚だけでなく、その下にある筋膜や組織にも影響が加わります。

術後には瘢痕組織が形成され、つっぱり感や動きにくさが残ることがあります。

また、腹部や骨盤内では癒着が起こることも医学的に知られています。

ただし、外からの手技で内部の癒着を直接「剥がす」と言い切ることはできません。

按腹では、腹部の筋緊張やつっぱり感をやわらげ、腹部全体が動きやすい状態を目指すことを大切にします。


東洋医学では、手術後を「瘀血」の視点からみることがあります

東洋医学では、手術のように身体へ大きな刺激が加わった後に、血の巡りが滞る状態を「瘀血(おけつ)」という視点からみることがあります。

これは現代医学の血栓や血流障害そのものを意味するのではありません。

東洋医学では、

  • 局所の張り
  • 硬さ
  • 圧痛
  • つっぱり感
  • 動きにくさ

などを含めて、気血の巡りが滞っている状態として捉えることがあります。

手術後の腹部でも、こうした反応をみながら施術を組み立てます。


左右の下腹部に「少腹急結」がみられることもあります

東洋医学の腹診には、「少腹急結(しょうふくきゅうけつ)」という見方があります。

左右の下腹部に圧を加えたとき、引きつるような張りや痛み、抵抗感がみられる状態です。

少腹急結は、東洋医学では瘀血を考える代表的な腹証の一つです。

腹部手術を経験した方すべてにみられるわけではありませんが、術後の下腹部に強い張りや左右差がある場合には、一つの手がかりとして確認します。


硬いところをいきなり強く押すことはしません

手術後のお腹に強い張りがあっても、その部位をいきなり深く押すことはありません。

まず周囲の腹部からゆっくりと緊張をゆるめます。

身体が刺激を受け入れやすくなってから、必要に応じて少しずつ圧を浸透させていきます。

痛いところを我慢して押すのではなく、周囲から丁寧にお腹をほどいていく。

これが術後の按腹では特に大切です。


按腹は基本的に衣服の上から行います

杉本治療院の按腹は、基本的に衣服の上から行います。

「手術痕を直接触られるのは抵抗がある」

「傷が開かないか心配」

という方もいらっしゃると思います。

そのような場合に、無理に傷あとへ直接触れることはありません。

周囲から施術する、刺激を弱くする、その日は腹部への施術を行わないなど、状態やお気持ちに合わせて調整します。


創部が治っていない時期には按腹を行いません

手術直後や、まだ傷が十分に治っていない時期に腹部へ強い刺激を加えることは適切ではありません。

創部に開き、出血、熱感、腫れ、感染の疑いなどがある場合は施術を行わず、まず医療機関での確認が必要です。

術後の腹部へ按腹を行う場合は、創部が十分に治癒し、日常生活が安定してからを基本とします。

手術内容や経過によっては、主治医への確認をおすすめすることもあります。


「癒着を剥がす」のではなく、動きやすいお腹へ

腹部手術後には、体内で癒着が起こる場合があります。

ただし、按腹によって体内の癒着を直接剥がせる、と医学的に断定することはできません。

杉本治療院では、腹部の筋肉や軟部組織の緊張を整え、呼吸や体幹の動きが出やすい状態をつくることを目指します。

その結果として、

  • お腹のつっぱり感が軽く感じられる
  • 身体を伸ばしやすくなる
  • 呼吸がしやすくなる
  • 腹部に力を入れやすくなる

といった変化を感じる方もいます。


東洋医学では「気血津液の巡り」を整えると考えます

東洋医学では、健康な身体では気・血・津液が全身を巡っていると考えます。

手術後に腹部が硬くなったり、つっぱったりする状態を、気血津液の巡りが滞っているという視点からみることがあります。

按腹でお腹の硬いところを少しずつゆるめ、呼吸や身体の動きを整えていくことを、東洋医学では巡りを整える施術として捉えます。

これは現代医学の「癒着を除去する」という意味とは異なる、伝統的な治療の考え方です。


帝王切開後の方にも、無理のない範囲で

帝王切開も腹部の手術です。

出産後、傷あと周辺のつっぱりや腹部の硬さ、腰痛などを感じる方もいます。

創が十分に治癒した後であれば、術後の瘢痕周囲を少しずつ動かしていくケアは医療現場でも行われています。

按腹でも、直接傷あとを強く刺激するのではなく、まず周囲のお腹からゆっくり整えていきます。

「帝王切開した場所だから触られたくない」という場合は、そのお気持ちを最優先にします。


手術したお腹だからこそ、怖がらずに少しずつ

手術を経験した場所には、身体だけでなく気持ちの面でも敏感になりやすいものです。

「ここは触らないでほしい」という感覚があることも自然です。

按腹は、そうした気持ちを無視して行う施術ではありません。

まずは触れられる範囲から。

周囲から少しずつ。

そして身体が受け入れられる範囲で。

手術をしたお腹だからこそ、安心できる刺激で丁寧に整えていく。

それが杉本治療院で大切にしている考え方です。


こんな方は一度ご相談ください

  • 過去に開腹手術を受けたことがある
  • 腹腔鏡手術後、お腹につっぱり感がある
  • 帝王切開後、腹部が硬く感じる
  • 下腹部に左右差や張りを感じる
  • 手術後から腹部に力が入りにくい
  • 傷は治っているが、お腹を触られることに不安がある

手術内容や経過を確認しながら、その方が安心できる範囲で按腹・指圧・マッサージ・鍼灸を組み合わせて施術します。


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